いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 PHP新書

荻上チキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569840772
ISBN 10 : 4569840779
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
258p;18

内容詳細

「いじめ問題」を解決するために必要な知識とは何か。連日のように悲惨なニュースが報じられ、そのたびに多くの議論が交わされるが、その中には具体的な根拠に欠ける当てずっぽうな「俗流いじめ論」も少なくないと著者はいう。一方で、メディアには取り上げられずとも、いじめが社会問題化して以来30年以上にわたり、日本でも世界でも数々の研究が行なわれ、多くの社会理論が磨かれてきた。本書では、そうした数多くの研究データを一挙に紹介しつつ、本当に有効ないじめ対策とは何かを議論する。いじめ議論を一歩先に進めるために、必読の一冊。

目次 : 第1章 これでいいのか、日本のいじめ議論/ 第2章 データで読み解くいじめの傾向/ 第3章 大津市の大規模調査からわかったこと/ 第4章 「不機嫌な教室」と「ご機嫌な教室」/ 第5章 理論で読み解くいじめの構造/ 第6章 「ブラック校則」調査から見えたこと/ 第7章 ハイリスク層へのサポート/ 第8章 メディアが飛びつくネットいじめ/ 第9章 教員の課題と「いじめ防止法」/ 第10章 大人に求められること

【著者紹介】
荻上チキ : 1981年生まれ。評論家。元「シノドス」編集長。NPO法人ストップいじめ!ナビ代表理事。ラジオ番組「荻上チキ・Session‐22」(TBSラジオ)パーソナリティ。同番組にて、2015年度、2016年度とギャラクシー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • テツ さん

    田舎で生まれ育ったせいか、幸いにも身体もデカく気も強かったせいか、親はいなかったけれどいじめということにリアリティがない。学校という閉じた世界におけるいじめについての考察。データを用いてきちんと語られているので少しは学ぶことが出来た気がする。でも大人の世界だってそうした問題がゼロなわけではないんだよな。学校においていじめを少なくしていく方法なんて、警察官を常に置いておくことと、法を犯した瞬間に即座にしょっぴくくらいしかないのではないか。リスクとリターンを天秤にかける知能くらいはどんなこどもにだってある。

  • sleep@芒羊會 さん

     いじめは『不機嫌な教室』で行われる。・・・まぁ、一概にそうとは言えないけど、これはまぁうなずける。『いじめとは、ストレスの自己処理を上手く行えない者が他者を標的とするものである』って言うのは、私も以前にレポートで書いたから。ちょいちょい挟んであるデータも信憑性があるんだけど、家庭での対処法とかはないのかなぁ。問題の種が家庭に埋まっていることも結構あるよ、著者さん。(^◇^;)

  • スリーピージーン さん

    本当に今の教員はたいへんだなぁと感嘆です。最近はいじめが増えているとか陰湿化しているとか、漠然としたイメージに頼るのではなく、しっかりとしたデータ分析をしているところが本書の特徴でしょう。マスコミの取り上げ方でいかようにも印象は操作されます。冷静にデータを見つめ、精神論ではなく、具体的ですぐに実行可能な対策を、と著者は主張しています。考えなしの教師のいじりやクラスメイトが笑いをとるためのギャグなどがいかに深い傷を作るか、学ばなくてはいけない。明るく開放的で威圧感がなく自由度の高い教室作りが理想です。

  • まゆまゆ さん

    精神論や抽象論で語られることの多い子どものいじめに関して、これまで研究されてきた論文等に基づくデータを紹介していく内容。いじめの被害場所として最も多いのは教室である。いじめ対策として教育などの心理アプローチが当然必要だが、科学的根拠に基づく環境面からのアプローチも必要と説く。休み時間にストレス解消できないことが教室内のいじめを助長している可能性があるというのは分かる気がする。

  • Satoshi さん

    大津のいじめ自殺事件よりいじめ問題に取り組んできた著者による評論。小山田いじめ告白騒動がなんとなく腑に落ちなかったので、読んでみた。我々は「いじめは犯罪だから厳罰を!」とか「いじめられるくらいなら学校に行くな」とか簡単な発言をしがちだが、どれも根本的な解決でなく、被害者の人生への影響は消えない。解決が難しい問題ではあるが、LGBTなどハイリスク層への配慮、他者理解を促す教育、教師の増員などを地道に続けていくしかないのだなと思った。

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