定本荒巻義雄メタSF全集 第7巻 カストロバルバ/ゴシック

荒巻義雄原作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779121067
ISBN 10 : 477912106X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

初期の思弁小説の世界を全7巻の全集にて刊行中!
※ 本全集は、アメリカのハーバード大学からも全巻購買予約も入っている価値のあるものです!
「荒巻義雄はエッシャー宇宙を独り天翔ける永遠のアストロ
ノート」森優(南山宏)氏(超常現象作家・研究家・翻訳家)推薦!(帯文)
SF作家でありながら探偵小説家でもあり、建築家でもある荒巻義雄
の脳内のめくるめく幻想世界が開花した連作。
画家エッシャーの創りだした超建築の街「カストロバルバ」……。
「物見の塔」「無窮の滝」「版画画廊」「球形住宅」で起こった不可解
な連続殺人事件の謎に、“夢探偵”万治陀羅男が迫る!
解説は、笠井潔氏( 作家) と磯達雄氏(建築家) !
※ 併録されるのは、私家版でしか入手不可能で、
同じく建築的夢想世界が展開される『ゴシック』!

【第6 回配本について】
『カストロバルバ』は、同タイトルで1983 年に
単行本として刊行され、その3年後に『エッシャー
宇宙の殺人』と改題されて中公文庫となった作品
です。今回の全集収録にあたっては、当初の
タイトルに戻しました。
建築家でもありながら、絵画に通暁している
荒巻義雄ならではの世界が展開されています。
「月報」には、荒巻義雄、そして独特なSF
世界を紡ぎ出すイラストレーターYOUCHAN 氏
が登場します!

【全7巻構成、配本順、刊行予定年月】
●第1巻「柔らかい時計」(第7回配本)
(2015 年5月)
●第2巻「宇宙25 時」(第4回配本)
(2015 年2月)
●第3巻「白き日旅立てば不死」
(第1回配本)(既刊)
●第4巻「聖シュテファン寺院の鐘の音は」
(第2回配本)(既刊)
●第5巻「時の葦舟」(第3回配本)(2015 年1月)
●第6巻「神聖代」(第5回配本)(2015 年3月)
●第7巻「カストロバルバ/ゴシック」
(第6 回配本)(2015 年4月)

【著者紹介】
荒巻義雄原作 : 1933年、小樽生まれ。早稲田大学第一文学部、北海学園大学短期大学部土木科卒業。家業を継ぐために帰郷したのち、1965年に北海道SFクラブの同人誌『CORE』創刊時より参加。1970年、独自のSF論「術の小説論―私のハインライン論」を引っさげた硬派の評論家として、また日本SF第一世代では筒井康隆、山野浩一と並ぶ思弁小説(スペキュラティヴ・フィクション)、転じてはメタSFの書き手として『SFマガジン』に華麗なデビューを飾り、J・G・バラード、フィリップ・K・ディックらが展開していた欧米の先端的ニューウェーヴSFと共振する傑作群を次々と書き上げた

巽孝之 : 1955年、東京生まれ。アメリカ文学者、SF評論家。日本SF作家クラブ会員。現在、慶應義塾大学文学部教授。コーネル大学大学院修了(Ph.D,1987)。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、Full Metal Apache(Durham:Duke UP、2006、2010年度IAFA“国際幻想芸術学会”学術部門賞)ほか。編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社、1991年/2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数

三浦祐嗣 : 1953年、札幌生まれ。SF研究家。北海道大学工学部卒業。1976年に北海道新聞社に入社し、編集委員、文化部長などを務め、2013年2月に退職。イスカーチェリSFクラブ元会長。第12回日本SF大会「EZOCON」実行委員長。短編「軌道交差」で第1回SFファンジン大賞(創作部門)を受賞。全日本中高年SFターミナル同人。2014年に北海道立文学館で開催された「荒巻義雄の世界」展実行委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スターライト さん

    〈カストロバルバ〉は、エッシャーの絵画的な夢の世界を訪れた主人公が、我々の三次元ではありえない構造の世界で起きた殺人事件に挑む、夢探偵もの。建築技師の顔を持つ筆者でしか書けないような作品を、じっくり堪能できた。赤屋敷舘での最後の謎解きも、古き良き探偵小説のような味わいで満足。「プラトン通りの泥酔浴」は、改行のない作品だが、登場人物たちの哲学論議が面白く飽きさせなかった。建築のみならず、芸術にも造詣が深い著者の面目躍如たる作品集。

  • かやは さん

    本業が別にある作家さん……例えば銀行や官庁に勤めている人が書いた小説というと、緻密な業務の描写だとか、内部の人だからこそ書ける社会派な内容だとか、だいたいこんな作品だろうって先入観があるじゃないですか。この作品、実家が土建業で二級建築士の資格を持っていて画廊を経営するほど美術に造詣が深いSF作家(←重要)がエッシャーの作品群をモティーフにミステリを書きましたって、もうあらすじだけで先入観が入り込む余地なんてないない。それなのに、読むと「ああ荒巻先生の作品だなぁ、らしいなぁ」って思っちゃう不思議。

  • pubkugyo さん

    夢探偵が赴くは,エッシャーが描いた建築が実在する,奇妙な都市での事件の解決.夢の世界なので夢診断が人間関係にズバズバ当たるという豪腕が唸る.

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人物・団体紹介

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荒巻義雄原作

1933年、小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。2023年、『小樽湊殺人事件』(小鳥遊書房)刊行。『SFする思考』にて第43回日本SF大賞受賞。現在も生涯現役をモットーに、作家活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に

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