怪奇文学大山脈 1 西洋近代名作選 19世紀再興篇

荒俣宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488010201
ISBN 10 : 4488010202
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
445p;19

内容詳細

双子の兄を救うために人心を惑わす妖女と対決する弟の苦悩を描く、神話的な恐怖とロマンティシズムに満ちた中篇「人狼」(クレメンス・ハウスマン)、列車で遭った異形の強盗、仮面について物語る謎の美女との出会いから、二転三転する恐怖が展開する「仮面」(リチャード・マーシュ)など、本邦初訳作を中心とした14篇に、編者による詳細なまえがき・作品解説を付す。

【著者紹介】
荒俣宏 : 1947年東京都生まれ。作家・翻訳家・アンソロジスト。慶應義塾大学卒業。紀田順一郎とともに『幻想と怪奇』の編集や“世界幻想文学大系”の責任編集をつとめるほか、“妖精文庫”のシリーズ監修など、怪奇幻想文学の翻訳・編集・解説執筆に携わる一方、“世界大百科事典”改訂新版の編集・執筆を手がけ、日本における博物学の普及・啓蒙に尽力するなど、多様な活動を展開。87年、『帝都物語』で第8回日本SF大賞受賞。89年、『世界大博物図鑑 第2巻 魚類』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェルナーの日記 さん

    本シリーズの2巻・3巻と読んだからには、第1巻も読まねば荒俣宏博学王大先生に申し訳がないので手に取りました。西洋近代(主に19世紀)における怪奇文学を取り上げているのですが、この時代は後のSF小説。ファンタジー小説も怪奇文学に分類されている。19世紀の西洋は、オカルトが大流行した時代で17世紀に流行ったローゼンクロイツァー(薔薇十字団)が再流行したり、アレイスター・クロウリーの”黄金の夜明け団”や”東方聖堂騎士団(O.T.O.)”『法の書』を著わしたり、神秘学も大盛況だった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    散文詩調の『レノーレ』はそれだけで絵になりそう。『人狼』は弟、クリスチャンの愛に泣かされる一方で兄、スウェインの身勝手過ぎる勘違いぶりには苛々させられました。でもこんな結末ってないよ・・・(泣)『悪魔のディッコン』の身の毛もよだつ怖さと『鐘突きジェーバル』のカタストロフィは異様。それにしても三部が科学による現実主義台頭で幽霊の存在が信じられなくなり、危機感を覚えない欧米人とその思い込みを覆す怪異がオスカー・ワイルドの『カンタベリーの幽霊』とは正反対のテイストなのは興味深いです。

  • HANA さん

    怪奇小説アンソロジー。まずは前書きに込められた圧倒的な情報量とこのジャンルに賭ける愛に圧倒される。収録されている作品も「人狼」以外は全て未読。レ・ファニュやリットン、チェンバースの未訳作品が今頃読めるなんて。最初こそドイツ・ロマン派の諸作品という事で幻想が中心となっているが、その影響を受けた英米の作品に至ると俄然面白くなってくる。チェンバース「死者」は「黄衣の王」みたいな陰々滅々とした文体が実にいいし、マーシュ「仮面」やクラム「王太子通り二五二番地」も怪奇小説として出色の出来。残り二巻が楽しみでならない。

  • トムトム さん

    いや、長かった!たっぷり時間を使いました。19世紀、ひと昔前の西洋の短編集です。全部読み終えると、タイムスリップしてきたようなボーっとした感覚になります。すごく時間が空いた時に読むと良いかもしれません。久しぶりに「本を読んだ!」という満腹感を覚えました。

  • KAZOO さん

    創元推理文庫では欧米の怪奇小説を全5巻で出していました。今回は荒俣先生の編纂によるものであると思い大いに期待しています。特に前文のところでは力が入っていることがよくわかります。また、先生の希望なのかもしれませんが挿絵が入っているのがいい感じでいた。Uも出るようなので期待しています。

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人物・団体紹介

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荒俣宏

1947年、東京都生まれ。作家、翻訳家、博物学者、幻想文学研究家として、多彩な執筆活動を行う。シリーズで350万部を超える代表作『帝都物語』(角川書店)で日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』全7巻(平凡社)ではサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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