空爆の歴史 終わらない大量虐殺 岩波新書

荒井信一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004311447
ISBN 10 : 4004311446
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
追加情報
:
18cm,250,8p

内容詳細

ヨーロッパ諸国による植民地制圧の手段として登場した空爆は、現代に至るまで戦争の中心的な役割を果たしてきた。加害の側の力の圧倒的な優位性を背景に、とめどなく繰り返されてきた破壊と虐殺の実態を追究する。

【著者紹介】
荒井信一 : 1926年東京に生まれる。1949年東京大学文学部卒業。専攻は西洋史、国際関係史。現在、茨城大学名誉教授、駿河台大学名誉教授、日本の戦争責任資料センター共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoneyama さん

    日中戦争1937の重慶爆撃が継続した無差別市民殺戮の始まりで、日本人は忘れ去っていることを認識。飛行機が發明されてから地獄の都市焼却作戦までの時間の何と早いことか。東京、広島の無差別大規模テロまでの、作戦決定者の残存する文書、日記などをめぐる罪悪感の有無や、変化の道筋を特に丁寧に追う。数え切れない悲惨な戦場よりも、空からの便利な道具による殺戮はマシなのか。やった方はすぐに忘れ、やられた側の声は消されてしまう。空爆で戦意をくじけず、敗戦の決定打は海軍の補給封鎖とソ連参戦だったと。60万人は死ななくてよかった

  • まえぞう さん

    航空機の発明により始まった空爆の歴史を、とくに無差別爆撃の違法性、非人道性から追求します。科学技術の進歩とその利用を管理する人間の側の仕組みの進歩の非対称性を感じる話しでした。AIをはじめとして科学技術は今後ますます発展するのでしょうが、人間の方の仕組みも同時に進めていかないとと思います。

  • ネムル さん

    単に歴史を知るつもりで読み進めていたが、話題が近過去の戦争やクラスター爆弾の非人道性に及ぶと、なかなか冷静には読めない。空爆の非人道性が幾度も非難されながらも、非戦闘員へのテロ効果で戦意をくじき、戦争終結を早める。自国への被害も少なく、人道的である。帝国主義的な外交政策としての空爆思想が一貫して貫かれているが、ベトナム戦争頃からは住民への攻撃がより積極的な意思を伴って暴走する。まさに『地獄の黙示録』が如しだが、空の支配者が暴力を振るう限りは、どんな行為も正当化されるのだなと改めて実感する。

  • Takao さん

    2008年8月20日発行(初版)。初版ということは、発行後すぐ求めたものの、10年近く本棚で眠っていたことになる。もっと早く読めばよかった。戦略爆撃(無差別絨毯爆撃)がいつから始まったのか。今井清一『大空襲5月29日』からの知識で、1945年2月に米軍は爆撃方針を変えた、と思っていたが、無差別爆撃の起源はずっと古く、第一次世界大戦後のイタリアの将軍ドゥーエの著した『空の支配』にあると知った。たんたんとした筆致だが、現在も続く無法な空爆に対する著者の怒りを感じた。

  • 富士さん さん

    空爆正当化の理論が、まるでゲームのルールを語るような軽さがあるのには恐怖を感じました。効率的な空爆をすれば戦争に簡単に勝てるというよくある説明は、歴史的に怪しく、有効な場合もあればそうでない場合もあるようです。勝利の決め手なんてわからないのは地上戦でもそうでしょうが、空爆はどこか葛藤が少なく、「ポチッとな」感覚で始められているかのようです。空爆が効率的と繰り返す雑な説明がいつまでたってものさばる理由は、ひょっとするとお手軽に戦争を楽しみたい人たちと共依存の関係にあるからなんじゃないかと思ってしまいます。

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荒井信一

1926年東京に生まれる。1949年東京大学文学部卒業。専攻は西洋史、国際関係史。現在、茨城大学名誉教授、駿河台大学名誉教授。日本の戦争責任資料センター共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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