大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか? ドキュメント・少年犯罪と発達障害

草薙厚子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781605043
ISBN 10 : 4781605044
フォーマット
発行年月
2010年11月
日本
追加情報
:
270p;20

内容詳細

「殺意がないのに人を殺してしまう子どもたち」に、大人はどうすれば気づくことができるのか。その行動を未然に防ぎ、回避するためには、何が必要なのか。子どもの心との向き合い方を、実際の事件から考察する。

【著者紹介】
草薙厚子 : 元法務省東京少年鑑別所法務教官。地方局アナウンサーを経て、通信社ブルームバーグL.P.に入社。テレビ部門でアンカー、ファイナンシャル・ニュース・デスクを務める。その後、フリーランスとして独立。現在は、ジャーナリスト、ノンフィクション作家として執筆するほか、講演活動やテレビ番組のコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • pino さん

    筆者は不可解な動機の少年犯罪事件の要因の一つに発達障害があると言う。その事実をマスコミが正しく伝えず「心の闇」として報道される事に危惧を抱く。本書では3つの事件を取り上げ、障害に対する偏見を無くした上で、早期発見、ケア、支援体制の構築を訴える。氏の意図は分るが、最終章『僕パパ』を巡る記述は必要だったのか?例え「調書」を一字一句違わず公表しても障害の「心の闇」は解明出来るとは思えない。自身の誤解を生む行動が「バイアス」を掛けたのでは?氏の「正義感」が空回りしている印象。発達障害者の問題はそんな単純ではない。

  • パフちゃん@かのん変更 さん

    発達障害はクラスに2人くらいはいる。この子たちが犯罪者予備軍ではないが、頭のよい真面目な子であっても人の気持ちを理解することが苦手でパニックを起こすことも多い。筆者は発達障害の子を早期発見早期治療して他人との良い関係を作れるようにすれば、理解不能な少年犯罪が未然に防げるのではないかという考えを持つ。だが、実際はどうだろうか、例え病名が付いたとしても確実な治療法があるとは言えないし、いたずらに不安をあおるだけかもしれない。まあ、病名が付くことで親の育て方が悪いなどという不当なプレッシャーからは逃れられるし、

  • テツ さん

    少年犯罪と発達障害について。一般的な成人が収容される刑務所でも全受刑者の20%が知的障害者だと以前何かで読んだことがあるけれど、よっぽど邪悪な意志をもつわけでもないのに、ついうっかり罪を犯す(法を守ることができない)ということは、何らかの精神的な疾患が疑われるケースが多いのかもしれない。罪を犯した人間を障害があるからといって治療するだけで社会に解き放つというのなら反対だけれど、障害がある人間が道を踏み外す確率を下げるために、社会全体でケアしていくというのなら賛成だ。それはぼくたちのためでもある。

  • Maiラピ さん

    「広汎性発達障害」の子どもは重大な少年犯罪の加害者になる可能性が高い、だからもっと一般に認知され、自覚し、支援される環境が大切であるという趣旨。40人のクラスに2人の確率で存在するデータに驚愕。人生で2人そういう資質を持った人を知ってるが一人は国立大院生でもう一人は大卒の公務員。2人とも奇異な言動によりイジメの対象だった、たぶん今も。頭がよかったので誰も障碍という配慮をしない。周知・支援される環境は必要かも。『僕パパ』草薙さん著、あの本は事件になった時に図書館ですぐ廃棄の対象となったな・・・

  • たこやき さん

    読んでいて判らないのは、なぜ、発達障害を語るのに、センセーショナルに報じられた事件を題材にする必要があるのか、という点。なるほど、その事件の犯人は発達障害だったかも知れない。しかし、それは特殊な例でしかない。著者は「発達障害が事件に結びつくわけではない」というが、事件を生々しく語った後に「早期発見」「早期認知」「早期療育」が必要と結論づけると、結果、「発達障害は危険な存在」と読めてしまう。結論などは、本人の苦労を軽減するにも必要だろうが、事件を題材にする必然性が一切感じられ無かった。

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草薙厚子

ジャーナリスト・ノンフィクション作家。元法務省東京少年鑑別所法務教官。日本発達障害支援システム学会員。日本文藝家協会会員。地方局アナウンサーを経て、通信社ブルームバーグL.P.に入社。テレビ部門でアンカー、ファイナンシャル・ニュース・デスクを務める。その後、児童相談所などの福祉職に就く。社会問題、事

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