絶対の宣伝ナチス・プロパガンダ 3 煽動の方法

草森紳一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784892571237
ISBN 10 : 4892571237
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
追加情報
:
19

内容詳細

ナチスとは何か。宣伝から探る、その本質。ハーケンクロイツには、官能をゆすぶるなにものかがある―演説、行進、葬儀のショウ化…大衆を忘我に導く、煽動のメカニズム。

目次 : 制服のデザイン―世間からはみだしたくないが、枠内では目立ちたい/ シンボル1 ハーケン・クロイツ(鉤十字)―性的に抑圧された気分を吸いあげる象徴/ シンボル2 勲章―肥満体の男ゲーリングの装飾衝動/ ヒットラーの演説―私に匹敵するものはない。ゲッベルスでも私には及ばない/ スローガン―空中に浮遊する大衆の理念の把握/ デマ1 流言蜚語の波―ソ連人が捕虜の舌をテーブルに釘づけした/ デマ2 ヒットラー暗殺事件の場合―うわさは、われわれの日々の糧である(ゲッベルス)/ 選挙運動―ヒットラーは勝つ、国民が勝つことを願うが故に!/ 行進―恍惚の技術とその白痴化方式/ 新聞統制―血統および配偶者がアーリア系たること/ 焚書―炎よ、書物を呑め!/ 血と名誉―ローゼンベルクと神話/ 葬儀―私はロンメルが死んだことに感謝する(ゲッベルス)/ 負け戦さの煽動―真の宣伝は個人の意見の余地を十分に残しておく

【著者紹介】
草森紳一 : 1938年、北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒。編集者を経て文筆家に。1973年、『江戸のデザイン』(駸々堂出版)で毎日出版文化賞受賞。2008年3月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    シリーズ第三巻。一巻二巻がゲッベルス、ヒトラーといった大きな括りだったのに対して、本書では制服、シンボル、デマといった、個々の宣伝道具について書かれている。種類別に分類しされているだけあり、それぞれの逸話と分析が面白いのなんの。ボルマンの勲章に関する拘りだったり、ヒトラー暗殺未遂以降のそれぞれがデマに踊らされる様子だったり、一大ページェントとしての葬儀だったり。最後にケストナーの文を引いて、宣伝ではなく催眠術と定義しているのもまたいい。「負け戦さの煽動」に見られるように、催眠術はいつか覚めるものだから。

  • ののまる さん

    葬儀を宣伝に使い出す。しかも死因はねつ造。何でもやるなあ。敗色濃くなってきてからの、宣伝の急速な失墜が、なるほどという感じ。

  • PukaPuka さん

    ナチスの一連の一大政治的スペクタクルについて、高揚から敗北まで写真をふんだんに使いつつ分析した本である。ナチスは消退したが、今世界的に盛り上がるナショナリズムと排外主義はどうか。催眠術はいずれ覚めるというが。1979年初版の復刊本だが、実に現代的で読みでがある。

  • てら さん

    1・2巻はゲッベルス、ヒトラーという個人に注目していたが、この3巻はトータルでの「煽動」がテーマ。戦中戦後まで視野に入れた縦横な内容は、相変わらず「学者でも研究者でもない、読書家から見たナチスの宣伝」を詳細に解剖していて余す所がない。教養だけでおおげさに言えば世界も宇宙も見通している。驚異的。最終4巻の復刻が待ち遠しい。

  • ナン さん

    制服やハーケンクロイツ、行進、葬儀、デマなどの利用によって、どのように人々を煽動していったかが書かれており、興味深く読んだ。特に制服、ハーケンクロイツがどのように人々の意識に入り混んでいったかの分析が秀逸と感じた。また、ヒトラーの開戦演説の引用、分析も臨場感を感じられた。宣伝の限界についても書かれており、いくら巧妙に宣伝を展開しても、負け戦という事実には勝てないのである。

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人物・団体紹介

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草森紳一

1938年、北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。雑誌編集者を経て、文筆家に。写真、マンガ、広告、デザイン、建築、美術、幕末、李賀など多岐にわたるジャンルで博覧強記の書き手として知られた。73年、『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。2008年3月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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