学校って何だろう 教育の社会学入門 ちくま文庫

苅谷剛彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480421579
ISBN 10 : 4480421572
フォーマット
出版社
発行年月
2005年12月
日本
追加情報
:
15cm,248p

内容詳細

「どうして勉強しなければいけないの?」「なぜ毎日学校へ通わなければいけないの?」こうした疑問には、大人になった今でもなかなか答えづらい。他にも、「どうして校則でソックスの色まで決められてるの?」とか「教科書ってほんとに必要なの?」など、生徒たちの疑問は尽きない。これらに対する答えはひとつではない。これまで考えられてきた学校や勉強についての「常識」を複眼的に問いなおし、「学ぶことの意味」をふたたび掴みとるための基本図書。

目次 : 第1章 どうして勉強するの?/ 第2章 試験の秘密/ 第3章 校則はなぜあるの?/ 第4章 教科書って何だろう/ 第5章 隠れたカリキュラム/ 第6章 先生の世界/ 第7章 生徒の世界/ 第8章 学校と社会のつながり

【著者紹介】
苅谷剛彦 : 1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ノースウエスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)取得。放送教育開発センター助教授等を経て、東京大学大学院教育学研究科教授。わかりやすくておもしろい授業が学生たちの間で評判となり、全国3万人の大学生から日本のNo.1ティーチャーに選ばれた実績をもつ。著書に『階層化日本と教育危機』(第1回大仏次郎論壇賞奨励賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆう。 さん

    学校についての常識を教育社会学者の著者が読者と共にもう一度立ち止まって「なぜ?」なのかを問いながら教育について考えた内容です。中学生向けに書かれているのでとても読みやすいです。校則や試験といったものが、当たり前に存在していますが、なぜ?と振り返ることでその問題点もみえてきます。また「隠れたカリキュラム」という概念が示されており、知らず知らずの内に「男らしさ」「女らしさ」などといった「社会」規範が身に付けられているのも学校だということがわかりました。そうした規範を生む学校文化に抗する必要性も感じました。

  • よこしま さん

    中学生以下のお子さんがいらっしゃる方には、一緒に読んでほしい一冊です。この本には解答はありません、読んだ上で各人なりの回答が見出せるはずです。たとえに教室の作りは、各国とも黒板に向かって机が揃っています。また日本ではたいてい中学になってから制服になり、中間・期末テストが始まります。私も社会人となって長くなりますが、見つめ直すと上記や他の点が、社会に入るための入口だということが改めて。【当たり前にある学校と仕組み】その常識を何故と考えてほしいです。

  • きいち さん

    もとは中学生に向けた連載、教授が自分の学問をどこまで中学生の当事者目線で語れるか、というチャレンジ。おかげで気づくと、日ごろの客観目線や親、教える側の視点を離れ、超久しぶりに生徒のときの感じ方をしている。嫌だったこと、楽だったこと・・・これは貴重な体験だ。◇そのうえで苅谷は、歴史的な学校という制度の成り立ちとその威力、世界の中での今の日本の制度の位置づけなど、ひいた視点を提供していく。自分の学校を絶対視すると嫌なことは何でも自分のせいにしてしまうけど、そこから自由になれる。◇知ること、考えることの力強さ。

  • 小鈴 さん

    毎日中学生新聞の連載を再編集して構成したもの。これを読むと自ずと副題にあるように教育社会学的な考え方を学ぶことができます。本棚に置いておいて、子供が学校に疑問をもったときに手にとって欲しいと思う。本屋で見つけて手に取りましたが、北海道で自由に育った身としては、愛知県三河の学校が管理教育過ぎて、子どもがかわいそうだと思ったからなのです。小学校から宿題づけの日々。私には自動車産業の工場に耐えうる忍耐力を養うためにやってるようにしか見えません。。。中学校は靴下ワンポイントも不可なんです。この21世紀に。。。

  • 柳田 さん

    98年に単行本が出て2005年に文庫化、今も読まれているよう。教育学をやろうと思ってすぐのころに読んだ。中高生でも読めるように、という趣旨で教育社会学の論点を紹介、問題に対する答えではなく、考えるきっかけを与えるようになっている。著者は、教育社会学の超一流の先生で、最先端で優れた研究をしているからこそ書ける本なのか。この本がわかりやすいのは、単に読みやすいだけでなく、読者の前提知識や考え方の違いによらず、ニュートラルに読めるようになっていることによっているとお思う。教育哲学・思想史にもこんな本があったら…

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苅谷剛彦

1955年生まれ。現在、オックスフォード大学社会学科及び現代日本研究所教授

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