論理的に考え、書く力 光文社新書

芳沢光雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334037710
ISBN 10 : 4334037712
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
追加情報
:
197p;18

内容詳細

平成16年1月、文部科学省が発表した全国の高校3年生10万人の学力調査結果では、ヒント付きの簡単な証明問題でも6割以上が無回答だった。
また、同年2月に行われた千葉県立高校入試の国語で、地図を見ながら道案内を書く問題が出題されたが、半数が0点だった。

試験とは、答えを当てればいいというものではない。答えを導き出すプロセスこそが問われるべきなのだ。
これからの時代は、論理的に考え、文化の異なる他者が納得できるように、自らの立場を筋道立てて説明する力が極めて重要になる。
そのためには何が必要なのか。現行の入試制度、教育制度に一考を促す一冊。
著者は数学者、桜美林大学教授。自ら、桜美林大学の入試試験でマークシート方式を全問記述式に改め、正解に至るまでのプロセスを重視した改革を打ち出して注目を集めた。
著書に『新体系・高校数学の教科書』などがある。


【著者紹介】
芳沢光雄 : 1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授(理学研究科教授)を経て、桜美林大学リベラルアーツ学群教授(同志社大学理工学部数理システム学科講師)。理学博士。専門は数学・数学教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gonta19 さん

    2018/12/20 Amazonより届く。 2020/7/8〜7/11  先日読んだ「%が分からない大学生」に続き、芳沢先生の本を読む。数学力の低下がさまざまな問題を引き起こす、というのは同意。もっとも、そんなに高等な数学でなくても、数学的思考のようなものはもっと磨くべきであろう。タイトルに「書く力」とあったが、ちょっと言い過ぎか?「考える」は良いと思うけど。

  • Prince of Scotch さん

    先月読んだ著者の別書『「%」が分からない大学生』とほぼ同趣旨の内容である。「比と割合」の概念を理解しておらず、算数や数学の「非言語系」の教科が非常に弱い大学生が増えている現状を芳沢氏は嘆いている。計算や暗記のみに依拠した数学ではなく、本質を把握し解答にいたるプロセスも丹念に追ってゆかねばならないと力説する。そのために土台となるのが「国語力」。「非言語系」である数学の実力を向上させるには「言語系」である国語力の充実をはかることが必須であると主張している。

  • ふろんた さん

    佐藤優氏推薦図書。3分の1まではついていけたんだけど、三角関数あたりからさっぱり。分数の計算もできない学生を馬鹿にしても自分も大差ないな。

  • marcy さん

    算数・数学の指導法やテスト法に加え、日本の公立教員採用問題の闇についての言及もあり、発見がたくさん。数学者つまり科学者の著者らしく、定義や原則に厳格であり、同時に正確な伝えることへの意欲の強さがヒシヒシと伝わってくる。あいまいな理解や生半可な解法に妥協することなく、正確を期して教育すべしとの力強いメッセージ。「基礎」が何よりも最優先であり、着実に習得することの意義を説くさまは、なにかと効率化や近道を求めたがる現代人を戒めるものである。引き続き著者の作品を手に取りたい。

  • 清作 さん

    本書のタイトルから「論理的に考え、書く力」を身に着けるための方法論についての内容かと思いきや、紙数の大部分を現在の教育、特に大学入試のマークシート方式の問題に費やされていた。所謂「ゆとり世代」である私は、数学の証明問題や国語の記述問題を解いた機会は極めて少なく、自分の今後に危機感を持った。そういう悪しきゆとり教育で育った私たちが、「論理的に考え、書く力」を身に着けるにはどうべきかについて、もっと紙数を割いてほしかった。

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人物・団体紹介

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芳沢光雄

1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授、桜美林大学リベラルアーツ学群教授などを歴任し、現在は桜美林大学名誉教授。理学博士。国家公務員採用1種試験専門委員(判断・数的推理分野)、日本数学会評議員、日本数学教育学会理事を歴任。著書に『新体系・大学数学入門の教科書』『新体系・高校数学の教科書』『新

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