海が呑む 3.11東日本大震災までの日本の津波の記憶

花輪莞爾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794967725
ISBN 10 : 4794967721
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
213p;20

内容詳細

三陸海岸、紀伊半島、奥尻島。近現代日本を襲った巨大地震津波の傷痕を訪ねて、被災した人々の体験談を丹念に集め、時の経過と共に忘れられがちな大津波の恐怖を、文芸的筆致で仕上げたルポルタージュ集。

【著者紹介】
花輪莞爾 : 作家・翻訳家。1936年東京生まれ。1960年東京大学文学部卒。1965年同大学院博士課程修了。現在、國學院大学名誉教授。フランス世紀末文学、とくにアルチュール・ランボーを研究。1971年、「渋面の祭」「触れられた闇」が続けて芥川賞最終候補作品となり、小説集『ガラスの夏』(角川書店)を刊行

山浦玄嗣 : 医師、ケセン語研究者、キリスト者。1940年、東京市大森に生まれ、岩手県気仙郡越喜村および同盛町(現・大船渡市)に育つ。東北大学医学部、同大学院医学研究科外科学専攻卒。1981年、東北大学抗酸菌病研究所放射線医学部門助教授に就任。宮城県で医療法人病院長を歴任し、1986年、郷里の大船渡市盛町において山浦医院開業。故郷の気仙地方の言葉「ケセン語」の提唱者として、『ケセン語入門』(日本地名学会「風土研究賞」受賞)、詩集『ケセンの詩』(岩手県芸術選奨受賞)、『ケセン語大辞典』(岩手日報文化賞“学芸部門”受賞)などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とりもり さん

    はっきり言ってルポとしては失格。最初の方はまだいいが、途中から著者の心霊体験が出てきて、「霊に導かれてここまで来た」とか何とか…。どうでもいい話が多過ぎ。吉村昭の「三陸海岸大津波」のような、淡々と筆が進む故に圧倒的な迫力を感じる本とは雲泥の差がある。但し、併録された山浦玄嗣氏の3.11体験記は素晴らしく、当事者でしか語り得ない切迫感に満ちている。特に、「がんばれ!」の大合唱に対する異論は、被災者の生の声として本当にその通りだと思う。この体験記だけでも一読の価値あり。(体験記に)★★★★★。

  • quintia さん

    収録作はどれも単純な記録ではなくて、記憶や記録《に関する物語》である。筆者は「記録を残す」ために書いてはいない。自分の中の何がこうも自分を突き動かすのか? という点を文の端に残している。新しく収録された寄稿も同じ。「なぜ都会からきた人はこんなことを聞くのか?」という疑問ののち「なぜ自分たちはこのような土地に住むのか?」という自問に至った時、この寄稿は体験記から離れていく。この本の価値は《そこ》に存在する。

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