密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー 創元推理文庫

芦辺拓

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488400613
ISBN 10 : 4488400612
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
459p;15

内容詳細

本格黄金期を代表する作家として、クリスティ、クイーンと並び称されるJ・D・カー(カーター・ディクスン)。2006年、密室と不可能犯罪の巨匠の生誕100年を祝して執筆されたトリビュート作品が、『夜歩く』発表より90年となる2020年に復活する―。真っ向勝負のパスティーシュから奇想に満ちた離れ業まで、多彩なバリエーションの7編で贈るアンソロジー、待望の文庫化。

【著者紹介】
芦辺拓 : 1958年大阪市生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」(『探偵と怪人のいるホテル』所収)で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞

桜庭一樹 : 1999年第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。06年刊の『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作部門)を受賞。08年『私の男』で第138回直木賞を受賞

田中啓文 : 1962年大阪府生まれ。神戸大学卒。93年『凶の剣士』が第2回ファンタジーロマン大賞に佳作入選、『背徳のレクイエム』と改題のうえ刊行してデビユー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞(日本短編部門)を受賞。09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)を、16年「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」で第47回星雲賞(日本短編部門)を受賞

加賀美雅之 : 1959年千葉県生まれ。公募アンソロジー『本格推理』に作品を発表後、2002年、KAPPA‐ONE登竜門の第1弾に選出された『双月城の惨劇』で長編デビュー。13年逝去

小林泰三 : 1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞(国内部門)を受賞。11年刊の『天獄と地国』で、16年『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を受賞。また、13年刊の『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する

鳥飼否子 : 1960年福岡県生まれ。九州大学卒。出版社勤務を経て、2001年『中空』にて第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、デビュー。16年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。『昆虫探偵』『本格的』『痙攣的』『樹霊』『天才は忘れる前にやってくる』『パンダ探偵』など異色の本格ミステリを発表、ミステリ界に独自の地位を築いている。また、碇卯人名義でTVドラマ『相棒』のオリジナル小説を発表している

二階堂黎人 : 1959年東京都生まれ。中央大学卒。90年、“二階堂蘭子”シリーズの第一作となる『吸血の家』が第一回鮎川哲也賞の佳作入選となる。92年、同シリーズの『地獄の道化師』でデビュー。98年に完結した『人狼城の恐怖』(全四巻)は世界最長の推理小説として記録を打ち立てた。“新・本格推理”をはじめとするミステリ・アンソロジーの編纂にも携わる。“水乃サトル”シリーズ、『僕らが愛した手塚治虫』『アイアン・レディ』『巨大幽霊マンモス事件』など著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • coolgang1957 さん

    懐かしさを持った楽しい本です😄カー自体は読んだことあるかは定かではありませんが……覚えてへんのかいヽ(´o`;中学生の頃、ルブラン、ドイル、ポーから始まり、クリスティなんかを読みあさってた。この本は、イングランドもスコットランドも違いがわからんままUK のちょっと暗くオドロオドロした雰囲気が漂う舞台に引き込まれていた、可愛かった中学生時代を思い出させてくれました。……誰がやねんヽ(´o`;  まあ忠臣蔵の新解釈にはビックリでしたけどね😆

  • geshi さん

    カーのアンソロジーだけどそれぞれの作家が好き勝手に「俺のカー」をやっている。芦辺拓作品はラジオドラマ作家の面にフィーチャーしならではの大仕掛けの奇蹟を見せる。加賀美雅之作品はカーのやらなかった鉄道密室をやってのけ探偵の競演まであるファンサービス満点。田中啓文作品は密室を作る理由の反転や「木の葉を隠すなら〜」をしっかりと踏みつつ余りの強引なカーへのひっかけに笑っちゃう。二階堂黎人作品はド直球の目張り密室とオカルト色を打ち出し不可能性を演出で見せる。

  • ひさか さん

    2006年11月東京創元社刊から柄刀一:ジョン・D・カーの最終定理を除き、2020年8月創元推理文庫化。芦辺拓:ジョン・ディクスン・カー氏、 ギデオン・フェル博士に会う、桜庭一樹:少年バンコラン!夜歩く犬、田中啓文:忠臣蔵の密室、加賀美雅之:鉄路に消えた断頭吏、小林泰三:ロイス役し、鳥飼否宇:幽霊トンネルの怪、二階堂藜人:亡霊館の殺人、の7つの短編。芦辺、桜庭、加賀美、二階堂のパスティーシュが面白かった。

  • Urmnaf さん

    当代一流の作家たちが、それぞれのカー愛を競う。正統派の贋作もあれば、自らの作風を貫いたものもあり、(こじつけもあり、)通してみれば、みなさん、カーが大好きなんだな、と。私も好きです。

  • うさみP さん

    ハズレのないアンソロ。正確には、06年に生誕百周年記念で単行本として発売された本の文庫版。推理小説をそれなりに読んでいるつもりだが、不思議と古典海外モノは殆ど読んだことなく(旧来の翻訳が苦手)、カーも名前を知っている程度。収録作品も、本人登場モノから現代舞台までバラエティー豊かで、カー自身を知らなくても楽しめたし、知っていればもっと面白かったのだろう。忠臣蔵を題材に使った奇作。雪の密室『閉じたる場』で何故、誅するはずだった吉良上野介が死んでいたのか。『how』と『why』を上手く接続していてよかった。

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芦辺拓

1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2022年『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)および第22回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞

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