古事記 21世紀版少年少女古典文学館

興津要

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062827515
ISBN 10 : 4062827514
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,281p

内容詳細

親しみやすい現代文で古典の世界を再現し、日本の古典文学に初めて出会う子どもの理解を助ける、児童向け古典文学全集の決定版。本巻は、神話や古くからの言い伝えを書き表した日本最古の書物「古事記」を収録。

【著者紹介】
橋本治 : 1948年3月、東京都に生まれる。東京大学文学部国文科卒業。1977年、「桃尻娘」で小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・エッセイなど、あらゆるジャンルで精力的な執筆をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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著者橋本治の小林秀雄の「本居宣長」を批評...

投稿日:2021/05/11 (火)

著者橋本治の小林秀雄の「本居宣長」を批評した本を読んだとき、源氏物語や平家物語だけでなく、古事記を批評のまな板に置き、評論の巨人小林秀雄を縦横無尽に調理するのを読んだとき、橋本治の底知れない批評の力に脱帽した。著者にとって古事記は文学、歴史書、思想書、風俗の本でもある。

西口まる さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • kagetrasama-aoi(葵・橘) さん

    子供向けなので、かなりわかりやすく、しかもかなり楽しめる内容になっています。孫と一緒に読みたい一冊です。この本読んで、子供の頃から疑問に思っていたこと、やはり思いました。『海サチ山サチ』の話、釣針無くした弟の山サチビコを、兄の海サチビコがそれを許さないのが悪いって話だよね、それって理不尽じゃないの?悪いのは釣針無くした山サチビコだと思うけど。失敗しても謝れば許すべきだ、という話なのかな?それとも兄弟の話で兄は弟に寛大であるべきという話なのかな?50年経ってもわからない話でした。

  • fu さん

    神話がいつのまにか歴史に変わっていくのが「古事記」。神話と歴史の間に厳密な線が引けないというのが面白い。イザナキとイザナミ、アマメウズメ、オオクニヌシ、スサノオ、海サチビコと山サチビコ等。それぞれの物語の関係や繋がりがようやく理解できた。神さまたちの世界も、嫉妬や苛めやひきこもりやら結構激しい。

  • 春ドーナツ さん

    告白。橋本治さんと橋治さんを混同していました。お恥ずかしい。さて。日本の神話よりギリシアのそれの方が詳しいというのは如何なものか、と常日頃考えて参りました。「平家物語」「太平記」をほぼ連続して読んだ「ノリ」を大切にして、行けるところまで行ってみようと考えたときに「源氏物語」も気になるけれど、先ずは「古事記」だと思いました。「因幡の白兎」という言葉は物心ついた頃からインプットされていたのですが、ついにバックボーンを知ることができて、にんまりしてしまいました。ヤマタノオロチの描写は迫力がありましたよ。

  • bull さん

    大変楽しく読めた。さすがは橋本治。「トリックスターとしてのスサノオの命、因幡の白兎」「オオクニヌシ神の貴種流浪譚」「神々の『弟の力』」が面白い。また奇妙な「オオクニヌシの国譲り」からは日本的内在的論理が読み取れる。それにしても、神のげろやうんちから神が生まれる、なんて神話は他の国にあるのだろうか。場面では「天の岩屋戸で踊るアナノウズメの命と八百万の神々」がとても楽しい。『古事記』では神や土地が忽然と生まれ、いつの間にか神の子は人間になっている。神話と歴史が連続する不思議な日本であり、日本人は読むべきだ。

  • 田中峰和 さん

    因幡の白兎など、いくつかのトピックは知っていても全体のつながりはあまり知識のない古事記。創成期以降の聖書の内容の方が古事記より接する機会が多かったので、知識も持っていた。山幸彦(ヒコホホデミの命)が妻に出産を覗かないように頼まれたのに、覗くとサメがいたという話。黄泉の国でイザナミノミコトが夫のイザナキノミコトに、覗かないように頼んだ話にも共通する。見るなのタブーは、その後も鶴の恩返しにもみられる。山幸彦とサメのハーフ「ワカヤフキアエズ」もサメと結婚するので、最初の人皇・神武天皇の血は4分の3がサメになる。

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人物・団体紹介

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興津要

1924年生まれ。早稲田大学文学部国文学科卒業。早稲田大学名誉教授。専攻は近世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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