「日本」とは何か 日本の歴史 00 講談社学術文庫

網野善彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062919005
ISBN 10 : 4062919001
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
15cm,371p

商品説明

「日本」という国号はいつ決まったのか。海に隔てられた「島国」に単一な民族が住み、独自の文化が育まれたのか。東にも西にも稲作が行きわたり「百姓」が均質な社会を作っていたのか―この国の成り立ちに関する常識や通説に向けて問題を提起し、柔軟な発想と深い学識で新たな列島像を展開した網野史学の集大成。文庫版本格的通史の劈頭を飾る。

内容詳細

「日本」という国号はいつ決まったのか。海に隔てられた「島国」に単一な民族が住み、独自の文化が育まれたのか。東にも西にも稲作が行きわたり「百姓」が均質な社会を作っていたのか―この国の成り立ちに関する常識や通説に向けて問題を提起し、柔軟な発想と深い学識で新たな列島像を展開した網野史学の集大成。文庫版本格的通史の劈頭を飾る。

目次 : 第1章 「日本論」の現在(人類社会の壮年時代/ 日本人の自己認識―その現状)/ 第2章 アジア大陸東辺の懸け橋―日本列島の実像(アジア東辺の内海/ 列島と西方地域の交流/ 列島の北方・南方との交流/ 東方の太平洋へ/ 列島社会の地域的差異)/ 第3章 列島社会と「日本国」(「倭国」から「日本国」へ/ 「日本国」とその国制/ 「日本国」と列島の諸地域/ 列島諸地域の差異/ 「日本・日本人意識」の形成)/ 第4章 「瑞穂国日本」の虚像(「日本は農業社会」という常識/ 「百姓=農民」という思いこみ/ 山野と樹木の文化)/ 第5章 「日本論」の展望(「進歩史観」の克服/ 時代区分をめぐって)

【著者紹介】
網野善彦 : 1928‐2004年。東京大学文学部卒業。名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学特任教授を歴任。専門は日本中世史、日本海民史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    網野さんが日本歴史全集の最初に日本という国について書かれたもので、かなりその考え方あるいはご自分の思いが出ていると感じられます。私は比較的網野さんの書いたものについては目を通してきているのでその軸がぶれていないことはわかります。比較的保守的な考え方を持っているひと(かくいう私も超保守的ですが)にとってはいろいろ意見があるのでしょうね。

  • かんがく さん

    いつもの網野善彦。日本の枠組の話と、百姓は農民じゃないという話と、被差別民の話など。これにて講談社日本の歴史シリーズ全巻読了。初めて通史を読み切り、日本史に関する理解が深まった。網野善彦の監修ということもあり、従来の説に疑義を呈するような意欲的な説が多くて面白かった。当たり外れはあるが、図や年表も充実しているので、今後も時期を見て読み直したい。

  • coolflat さん

    「建国記念の日」、「国旗国歌法」批判を皮切りに、「日本は単一民族、単一国家」や「瑞穂の国日本(百姓=農民)」や「神武即位2600年」など、現代日本人に定着している『神話(明治以後の支配層によって捏造された虚像)』をことごとく否定している。アイヌや琉球に限らず、東北北部は蝦夷、南九州は隼人といったように、日本国(というよりもむしろ日本列島)は多様な民族・社会で形成されてきたことがよくわかる。この多様な日本列島の中で、最初の本格的な国家、「日本国」が7世紀末に確立するが、それが列島全域を覆った国家ではなかった

  • 月をみるもの さん

    このシリーズの 02「王権誕生」があまりに面白かったんで、番外編00を手に取る。網野さんの主張はなんとなく知ってるつもりでいたのだが、絶筆の迫力は圧倒的なものがある。若かりし頃、網野さんや小松左京が共産党の山村工作隊のメンバーだった、、というのを知って、いろいろと腑に落ちた。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9D%91%E5%B7%A5%E4%BD%9C%E9%9A%8A

  • まこ さん

    今の日本を定義する存在は土台があやふやな所にキッチリとした決まりを当てはめたから当てはまらない人達があぶれた状態。実際はあぶれた人達含めてアジアの中継地点として色々なモノが入ってきて混ざっている。本書では日本の定義について問題定義をしているが具体的な日本とはは語られていない、さて、どうする?

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網野善彦

1928‐2004年。東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高等学校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学大学院歴史民俗資料学研究科教授、同大学経済学部特任教授を歴任。日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家

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