夜の終る時/熱い死角 警察小説傑作選 ちくま文庫

結城昌治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480435149
ISBN 10 : 448043514X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
416p;15

内容詳細

実直な刑事の徳持が捜査に出たきり行方不明になった。捜査係は総力をあげて事件の解決に乗りだすが、彼とやくざについての噂が同僚のあいだに疑念を呼び起こす。そんな中、徳持はホテルで扼殺死体となって見つかる(『夜の終る時』)。二部構成の鮮やかさと乾いた筆致で描かれる警察組織の歪みのリアルさは今なお色あせない。日本推理作家協会賞を受賞した警察小説の金字塔に4作の傑作短篇を増補。

【著者紹介】
結城昌治 : 1927‐1996年。東京生まれ。小説家、俳人。早稲田専門学校法律科で学び、48年に東京地方検察庁に入庁するも、同年肺結核を患い入院。療養中に推理小説を読み始め、59年「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の第一回短編探偵小説コンテストで「寒中水泳」が第一席で入選、同年処女長編『ひげのある男たち』を刊行。64年『夜の終る時』で第17回日本推理作家協会賞、70年『軍旗はためく下に』で第63回直木賞、85年に『終着駅』で第19回吉川英治文学賞を受賞

日下三蔵 : 1968年、神奈川生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • geshi さん

    『夜の終わる時』第一部は警官殺しを追う捜査員たち視点、第二部は犯人の腐敗した警察官視点という構成で、読んでいる間中ずっと暗い場面しか思い浮かばないダークな作品。弱さゆえに堕ちていく警察官の心情が語られるから、どうしようもなく心が寄せられる語り口の妙。出てくる刑事たちが全員人間臭く、法の順守者というステレオタイプから外れた黒さを持ち合わせているのが魅力。一方で『裏切りの夜』の貝藤刑事が行う刑事の立場を超えた決着には、人間味の優しさがありホッとできる。

  • 阿部義彦 さん

    先だってちくま文庫から出した「あるフィルムの背景」が好評だったので再び日下三蔵さんが結城昌治さんの傑作選を警察小説に絞って編んだのが本書です。殆ど警察小説やミステリーからは遠ざかっていたけど面白かったです。表題作は叙述トリックも絡めていて本当に感心しました。結城昌治さんは私が中学時代は流行作家で私も読んでました。私高校時代は、放送部でなんとラストの短編「裏切りの夜」を放送劇化して小説を台本化(まあ殆ど台詞は丸写しで筋書きだけ時間内に収まるようにね。)して私は刑事役を演じてました!その位好きだったのです!

  • タツ フカガワ さん

    長編1話に短編4話を収録。捜査に出た刑事が署に戻らず、翌日他殺死体で発見される。この刑事には捜査情報を漏らしていた疑惑もあった、という長編「夜の終る時」は1963年の作品で、前半が犯人探し、後半は犯人の犯行へ至る心理を描いた構成でとてもスリリングな警察小説でした。また短編では、バーで無銭飲食し暴行を働いた刑事の動機が切ない「汚れた刑事」が面白かった。

  • 涼 さん

    http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/04/post-8af196.html

  • ROKUSHIKI さん

    縁あって、結城昌治氏を読むことに。 自分の生まれる前の世界の匂いが色がたっぷりと漂う作品だった。 いつの時代もドラマはシンプルで人間臭い。そんな物語が好きだ。 世代を超えた作品に出会えたことに感謝。 最高でした。

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人物・団体紹介

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結城昌治

1927年東京生まれ。59年に短編「寒中水泳」で“エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン”日本版の第1回短篇コンテストに入選しデビュー。同年、初の長編『ひげのある男たち』を発表、翌年より専業作家となる。64年に『夜の終る時』で第17回日本推理作家協会賞、70年には『軍旗はためく下に』で第63回直木

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