いくつになっても江戸の粋 時代小説アンソロジー 光文社文庫

細谷正充

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334102166
ISBN 10 : 4334102166
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;16

内容詳細

現代よりだいぶ早くに隠居し、余生を生きた江戸の人々。悠々と生きる者、ひと癖ある知恵者、嫌われ者、虐げられた者。己の場で、江戸のお年寄りたちが魅せる命と心の輝き。そして次の世代に伝えてゆく、自らの意気と生き様とは。名手たちによる短編三編と、書下ろし短編三編を収録。笑えて、泣けて。年を取るのも悪くないと思えてくる、傑作ばかりの時代小説アンソロジー。

【著者紹介】
青山文平 : 1948年、神奈川県生まれ。2011年、『白樫の樹の下で』で松本清張賞を受賞し、デビュー

永井紗耶子 : 1977年、神奈川県出身。2010年、『絡繰り心中』で小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー

泉ゆたか : 1982年、神奈川県生まれ。2016年、『お師匠さま、整いました!』で小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー

志川節子 : 1971年、島根県生まれ。2003年、「七転び」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー

坂井希久子 : 1977年、和歌山県生まれ。2008年、「男と女の腹の蟲」(「虫のいどころ」解題)でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー

浅田次郎 : 1951年、東京都生まれ。1991年、『とられてたまるか!』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • タイ子 さん

    6作のアンソロジー。3作品が書き下ろし、その他既読1作品を含めてどれも面白い。タイトル通りどれもある程度の年齢を経て過ぎし日を思い、これからの生き方を模索する人々を生き生きと読ませてくれる。青山文平さんから始まり、ラストを飾る浅田次郎さんまで。泉ゆたかさんの「いくばくも」は残り少ない命と悟った医師が患者で訪れた女性に医師への道を勧める話。無くなる命と輝く未来の人生が微笑ましく感じる作品。ほっこり物が多い中、坂井希久子さんは殺人事件から始まるミステリっぽい作品だけどやはり人情もの。過去も未来も自分の人生。

  • ひさか さん

    小説新潮14年4月号青山文平:三筋界隈、17年4月号永井紗耶子:つはものの女、書き下ろし泉ゆたか:いくばくも、夏志川節子:ひと夏、坂井希久子:ほおずき長屋のお豪、旅行読売02年浅田次郎:五郎治殿御始末、の年配者をテーマにした6短編を24年2月光文社時代小説文庫刊。三筋界隈の死に場所を定めた老武士の所作、つはものの女の大奥の初瀬とお克の仕事に対する意識、いくばくもの女医の卵を応援する玄信、ひと夏の次の銭湯経営の決断、ほおずき長屋のお豪と五郎治殿御始末での老武士の生きざま、と全ての話が素敵で心地よい良い。

  • オリーブ さん

    そうだよな。江戸時代にも高齢者がいて、来し方来し方を見つめながら生きていたんだよな。我が道を極めたり、若い人を育てたり、道を譲ったりしながら、これぞ自分の生きる道とばかりに、自分の生き様を確かめるように生きていたんだよな。奉行崩れの剣士、大奥のキャリアウーマン、医者、湯屋の女将、元女郎の金貸し屋、必要とされなくなった明治の藩士。6人の老人が最後の意地を見せたり、たおやかに自分を受け入れたり、高齢者なりの足掻きをする。みんなあっぱれ!である。6人の作者もあっぱれ!

  • umikaze_nagiko さん

    時代小説アンソロジー どの作品も、年寄りの小粋さ、芯の強さ、世を生き抜くための知恵と気概に満ちている。 年をとるのも悪くはない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

細谷正充

1963年埼玉県生まれ。文芸評論家。編著に、朝日文庫時代小説アンソロジーなど多数

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品