誰がカインを殺したか 桜井京介returns 講談社ノベルス

篠田真由美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062990486
ISBN 10 : 4062990482
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
291p;18

内容詳細

―俺は、カインだったんだ―深夜、謎めいた電話を受けた少年が貴船山中の廃墟で見出したのは、ふたりの兄たちの無惨な死体だった。アベルを殺したのがカインなら、カインを殺したのは誰なのか。天才建築家・橘霆の胸中に眠る愛の記憶。あえかなる水琴窟の音色の彼方に桜井京介がたどり着いた情景とは。旧約聖書に書かれた人類最古の殺人をモチーフに描く表題作(「誰がカインを殺したか」)ほか、慈しみに溢れた傑作短編4編を収録。

【著者紹介】
篠田真由美 : 1953年、東京都本郷生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。専攻は東洋文化。91年に『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となり、翌年、東京創元社より刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 依空 さん

    returns2作目。今を憎み、人を信じることが出来ない。そんな人々が起こす事件は時に殺人に至ったりと、痛ましいものが多くてやるせないですね。でも後味が悪くならないのは、京介たちを信頼し、傷つきながらも成長していく庄司ゆきの強さと、小さき者を守ろうとする京介たちの慈愛が伝わってくるからかな。本編のように京介たち自身に危機が迫っているわけじゃないので、落ち着いて読めるのも理由としては大きいかも。今回は珍しく日常の謎があり、京介と蒼が穏やかな日常を手に入れていることが伝わってきて、たまらなく嬉しいです。

  • 紅はこべ さん

    巻頭作で東京創元社デビューの作者が東京創元社に喧嘩売ってるのかと思った。例えば加納朋子さんあたりに。考えすぎだろうが。東京創元社の日常の謎ミステリは決して神代氏が批判するようなものではないけど。北村薫氏にしても、「砂糖合戦」は勿論傑作だけど、それにとどめをさすとは思わない。同シリーズではもっと怖い犯人像が何人もいるし。長子の私はカインもエサウもずっと同情していた。父親に愛されていたエサウよりも、カインはもっと気の毒だ。せめて神だけでもカインを愛するべきだったのだ。パパとなった蒼も見たいな。

  • 瀧ながれ さん

    たぶん桜井京介という人はこんなふうに、手放しで誰かを支えてくれる、情にあついタイプだったんだな。シリーズ中の彼は抑圧されてたんだな。…と思うくらい、京介の肩の力が抜けてて言葉がすなおで、表情が楽そうで、それだけで、読んでよかったなあと思いました。内容は、というか冒頭で畳み掛けられる「日常の謎」系に対するあれこれが、いきなりおもしろすぎました。深春一家が(伝聞ではなく)登場したのも嬉しいです、お幸せそうでなにより♪

  • 蒼 さん

    かつて夢中になって読んだ桜井京介シリーズ。シャーロック・ホームズに続いて恋した京介さん四十代半ば!出版されたのが11年前だから今は五十代!! 今京介が遭遇するとしたらどんな事件だろう? やはり親子、家族の愛憎から行き違う物語だろうか?神代先生や蒼、もちろん京介が生きて来た半生を思えばやはり避けられないテーマかな?でも読んでみたい。表題作の摂少年に「大丈夫君は一人じゃない!僕達がいるから何も恐くない!」と語りかける蒼のシーンに涙を堪えられなかった。

  • マムみかん(*感想は風まかせ*) さん

    リターンズ2作目も、4編入った短編集。 日常の謎系よりは重めなテーマを扱っていますね。 表題作は、「建築探偵」シリーズのような雰囲気があって良かったです。 庄司ゆきちゃんがレギュラー入りで喜ばしいのですが、中学生の彼女との対比で、やたらと京介が「四十代の小父さん」と自ら連呼するのは少々悲しい…(笑)。 深春ファミリーのゲスト出演に和みました〜☆

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人物・団体紹介

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篠田真由美

1953年東京生まれ。1977年早稲田大学第二文学部卒。1992年第2回鮎川哲也賞最終候補作『琥珀の城の殺人』でデビュー。1994年より講談社ノベルスで近代建築史研究者を探偵役にした本格ミステリ「建築探偵桜井京介の事件簿」シリーズを開始。累計部数100万部を突破した。その他、伝奇、幻想、怪奇などを広

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