招かれざる客 笹沢左保コレクション 光文社文庫

笹沢左保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334744779
ISBN 10 : 433474477X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
追加情報
:
16cm,386p

内容詳細

事件は、商産省組合の秘密闘争計画を筒抜けにしたスパイを発見した事が発端だった。スパイと目された組合員、そして彼の内縁の妻に誤認された女性が殺され、二つの事件の容疑者は事故で死亡する。ある週刊誌の記事から、事件に疑問を感じた警部補が挑むのは、鉄壁のアリバイと暗号、そして密室の謎。笹沢左保のデビュー作にして代表作となる傑作本格推理小説。

【著者紹介】
笹沢左保 : 1930年、神奈川県生まれ。’60年に『招かれざる客』が江戸川乱歩賞次席となり、作家生活に入る。翌’61年『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。本格推理からサスペンス、時代小説まで多数の作品を手がける。「木枯し紋次郎」シリーズはテレビ化もされ大ヒットとなる。’99年、第三回日本ミステリー文学大賞を受賞。2002年逝去。享年71(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 昭和30年代、松本清張を代表とする社会派...

投稿日:2009/11/28 (土)

 昭和30年代、松本清張を代表とする社会派推理小説の向こうを張り、本格探偵小説とも一線を画すかのように本格物に、ロマンを融合するような作品を模索し続けた作家。後年「木枯らし門次郎」等で人気作家となる前の探偵小説への純粋さが見られる。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • セウテス さん

    笹沢左保氏デビュー作品。〔再読〕前半を某週刊誌に掲載された犯罪レポートの全文、後半を警視庁警部補倉田の手記による上申書という、ミステリとしては珍しい形が特徴だ。前半で犯罪の全容、容疑者死亡による捜査終了が描かれ、後半でミステリの推理謎解き真犯人探しとなる。暗号、密室、アリバイくずし、消えた凶器そして動機と、推理するには豪勢な本格コース。幾重にも張り巡らされた犯人の罠を一つ一つ打ち破り、対面した時の犯人の顔はどの様であろうか。謎としては少々古典的になってしまったが、推理してたどり着いた景色は絶景である。

  • ホームズ さん

    暗号解読、消えた凶器、謎の動機、アリバイなど色んなトリックが使われていて飽きないな〜(笑)事件の流れを追った1部と刑事が解決に向けて動く2部という構成もいい(笑)後半の謎解きが少し駆け足になった感じがあるけど全体的には満足な作品。昭和な感じの雰囲気も好きだな(笑)

  • coco夏ko10角 さん

    著者デビュー作。笹沢さんの作品色々読んだけどそういえばデビュー作読んでないぞ、と手に。途中までは報告書小説風という感じで、後半刑事一人の頑張りで真相に近づいていくの面白い。トリックは今となっては、だけど六十年以上前の作品と考えるとうまく使ってつなげてる。一番時代を感じたのは〈ラーメン三十円〉すごい。

  • はんげつ さん

    ひたすら情報の羅列ともいえる前半は好みが分かれそうに思えるが、いやいやさすがの筆力、退屈させません。死亡した犯人の容疑がちょっとした偶然の発見によって否定された後、新たな容疑者が芋づる式に浮かび上がり、機会・手段・動機に関わる五つの壁に一人の刑事が挑戦していく過程は手に汗握る(みんなこういうの好きでしょ?僕も好きです)。盛りだくさんな反面、個々のトリックは現代では小粒なものに映るかもしれない。むしろタイトルにも関わる動機の部分がそれらをカバーするように全体をうまくまとめている点を評価したい。

  • えっ子 さん

    読んだ、面白かった。日本の古いものにはありがちなのか? 一人の人間がビンビン怪しい。謎が少しずつ解けていくのは快い。最後の有栖川有栖のコメントも嬉しい!!!

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人物・団体紹介

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笹沢左保

1930年、東京都生まれ。郵政省東京地方簡易保険局勤務を経て、1960年、江戸川乱歩賞次席となった『招かれざる客』でデビュー。翌年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1972年に始まったテレビドラマ『木枯し紋次郎』シリーズが一世を風靡する。晩年は佐賀に移り住み、執筆活動を続けながら、九州さが大

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