ジェンダー写真論 1991‐2017

笠原美智子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907497071
ISBN 10 : 4907497075
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
416p;19

内容詳細

女性やLGBTの写真家、現代アート作家はいかに社会と対し、表現してきたかを探るテキスト・決定版。

目次 : 世界篇 民族とセクシュアリティ(1991・セルフ・ポートレイトで既存の女性イメージを解体する/ 1993・ダイアン・アーバス小論―ふたつの眼差し 父なるものの影/ 1997・病と老いを克服する写真―視線のポリティクス/ 1998・“ヌード写真”から身体を回復せよ ほか)/ 日本篇 戦後と高度経済成長とジェンダー(2005・石内都作品に見る戦後日本の「記憶」/ 2005・日本現代美術における女による女のセクシュアリティ再考/ 2007・やなぎみわ作品に見る現代日本女性の意識/ 2008・わたしたちの身体はまだ“戦場”のままか ほか)

【著者紹介】
笠原美智子 : 1957年長野県生まれ。83年明治学院大学社会学部社会学科卒業。87年シカゴ・コロンビア大学大学院修士程修了(写真専攻)。東京都写真美術館、東京都現代美術館にて学芸員を務め、日本で初めてのフェミニズムの視点からの企画展「私という未知へ向かって 現代女性セルフ・ポートレイト」展(91年)を皮切りに、ジェンダーの視点からの企画展示を多数企画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夜間飛行 さん

    多くの女性写真家が、男性による身体のモノ化に対する居心地の悪さを作品に定着してきたという。ここにあるセルフポートレイトにせよ、裸にせよ、いずれも商業写真とは違う収まりの悪さが強い印象を残す。老いや病など、それぞれに何かを露出させた画面を見ていると、逆に疎外感に襲われる。被写体に「触れ」てしまった感覚にぎょっとしたりも。本書は数々のジェンダー展を企画してきた著者の歩みであると共に、セクシュアリティへの差別を受けとめてきた時間の厚みでもある。その強烈な反射作用を身を以て受け止め、そこからいかに生きるかが大事。

  • erierif さん

    携帯、スマホ、カメラの進化、SNSに写真があふれている現代ゆえ、この本を読まれると良い。写真にはまだ表現の可能性があり時代や真実を写し伝える力がある。一人一人のアーティスト達の写真を観ているうち、自撮りなどのナルシスティックで閉鎖的な環境に漂っているままではいられなくなるのではないだろうか。誰もが手軽に写し発表できる現代にそんな写真家がもっと出てほしくなる。〈未来へ〉という章が素晴らしい。…他者によりそい想像力を及ぼし、自分が依っていた考えや思いを根本的に疑い、自分のパーペクティヴと相対する側の存在を(続

  • チェアー さん

    ジェンダーの視点で写真を見た、考えたことがなかったので、新鮮かつ重要に感じた。いかに自分が「男性優位」の既成概念のなかで暮らしているか、身にしみる。今後、さまざまな芸術作品を見るときには、これまでと違ったように見ることができそうだ。本筋とは関係ないが、筆者がHIV感染者の作品に接するときに感じる痛みは井田真木子が同性愛者と行動し原稿として思いを可視化している時に感じた痛みを思わせる。里山社の本ということで思い出した次第。

  • 綿 さん

    ジェンダー論は多少の知識あり、写真論は全くの専門外、という立場で手に取ったところ、写真以外の現代アートについて論じている章も多く、表現全般について考える際のヒントになる本として、想定以上にのめりこんで読んだ。写真に限らず、どんな表現、アートも、それが生まれた社会の価値観と切り離して語ることはできない。たとえば美しさについて語ったりなにかを美しいと思うとき、自分がなにを美の基準としているかまで立ち返って考えると、その基準を決めること自体が既に権力構造や政治的なものと切り離せないことを、筆者は教えてくれる。

  • iamaymg さん

    キーブック。写真に限らず、さまざまな表象形態に共通して考えられるジェンダー化されたまなざしの問題。見ること、見られることに潜む暴力性についてのリマインド。また、フェミニズムが男/女の対立構造をつくる・つよめるものだと考える人々がいるかぎり、フェミニズム的な理想はいつまでも達成されないということ、フェミニズムとは「誰を中心にすることもなく、誰を周縁にはじきだすこともなく、それぞれの多様さ曖昧さを引き受けながら」愛しあうための想像力を養うもの(そこには必然的にあらゆるセクシュアリティ、ジェンダー、〈続く〉

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笠原美智子

1957年長野県生まれ。83年明治学院大学社会学部社会学科卒業。87年シカゴ・コロンビア大学大学院修士程修了(写真専攻)。東京都写真美術館、東京都現代美術館にて学芸員を務め、日本で初めてのフェミニズムの視点からの企画展「私という未知へ向かって 現代女性セルフ・ポートレイト」展(91年)を皮切りに、ジ

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