赤めだか 扶桑社文庫

立川談春

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594073626
ISBN 10 : 459407362X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
追加情報
:
306p;16

内容詳細

17歳で天才・立川談志に入門。「上の者が白いと云えば黒いもんでも白い」世界での前座修業が始まる。三日遅れの弟弟子は半年で廃業。なぜか築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打を開帳し、談志のお供でハワイに行けばオネーサンに追いかけられる…。様々なドタバタ、試練を乗り越え、談春は仲間とともに二ツ目昇進を目指す!笑って泣いて胸に沁みる、破天荒な名エッセイ、待望の文庫化!「今、最もチケットの取れない落語家」の異名を持つ立川談春のオリジンがここに!2008年講談社エッセイ賞受賞作品。

目次 : 「これはやめとくか」と談志は云った。/ 新聞配達少年と修業のカタチ/ 談志の初稽古、師弟の想い/ 青天の霹靂、築地魚河岸修業/ 己の嫉妬と一門の元旦/ 弟子の食欲とハワイの夜/ 高田文夫と雪夜の牛丼/ 生涯一度の寿限無と五万円の大勝負/ 揺らぐ談志と弟子の罪―立川流後輩達に告ぐ/ 誰も知らない小さんと談志―小さん、米朝、ふたりの人間国宝

【著者紹介】
立川談春 : 1966年、東京都生まれ。1984年、17歳で立川談志に入門。1988年、二ツ目昇進。1997年、真打昇進。2014〜15年、落語家三十周年記念落語会「もとのその一」で日本全国を周る。2008年、『赤めだか』で講談社エッセイ賞受賞。最近は、テレビドラマでも俳優として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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以前、ドラマの「下町ロケット」を見ていた...

投稿日:2021/04/19 (月)

以前、ドラマの「下町ロケット」を見ていたとき、うまい役者さんだなと思っていたら、実は有名な落語家さんだと聞いてびっくり。そして、この小説を読んで、文章やストーリーのうまさにびっくり、といつも驚かされました。大変面白かったです。

タラ さん | 東京都 | 不明

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本当は競艇選手になりたかった。なんと素敵...

投稿日:2021/04/11 (日)

本当は競艇選手になりたかった。なんと素敵な書き出しでしょう! 落語家も所名を持てば、一流の証とされる。桂文楽は有名な黒門町、志ん生は日暮里、小さんは目白、圓生は柏木、志ん朝師匠と呼ぶ者は楽屋では皆無に近く、ほとんどが矢来町と呼ぶという。これがまた落語の凄いところだと思う。改心して、努力して、必死に懸命に生きた結果、つかんだささやかな幸せ、なんていう話は、ただのひとつもない。はっきり云って滅茶苦茶、出鱈目なのだ。「人は救われる、信じていれば大丈夫」というメッセージしかない。  立川談春、素晴らしく興味深い。

serena26 さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    小川洋子さんのご推薦書(『みんなの図書館』)。落語の世界には暗いので、立川談春という人は上記の本で初めて知った(さすがに談志は知っているが)。内容は彼の中学時代から今にいたるまでの、いわば半生記。談春自身のことも、談志のことも、また落語界というものも良く伝わってくる。口頭での語りと文章ではまた違うだろうが、なかなかに見事な語り口。例えば1章の末尾。「昭和59年3月、なごり雪の降る日に僕は立川談志の弟子になった」。ここに「なごり雪の降る日」の1句を入れるところが、談春の文才である。

  • しんごろ さん

    立川談春の自叙伝的なエッセイというべきかな。立川談志に弟子入りするまでのいきさつを読んでて、談春は、どことなく談志に似ているというか、破天荒さを感じる。この師匠にこの弟子ありと、妙に納得してしまった。この作品を通して、談志の人となりがわかる。談志、めちゃくちゃなのは確かだが、しっかり師弟関係が構築され、談志と談春を含めた弟子達との師弟愛および師弟の絆もあった。更に志らくの人となりもわかり、たいへん興味深い作品だった。

  • みっちゃん さん

    お恥ずかしながら、落語どころか笑点もたまにしか観ない私なので、立川談春さんと云えば大河ドラマに出ている人、志らくさんはM-1の審査員、そしてお二人の師匠、立川談志さんは破天荒な孤高の落語家、そんなイメージしかなかった。ある時は頭の中が❔でいっぱいに、ある時はその過酷さに眉に皺を寄せ、またある時は堪らずぷぷっと吹き出す、そのとんでもない修行の日々。突飛な事を突然始めたり、言い出したり、でも確実に弟子を思う気持ちは伝わる。最終章、談春さんが真打ちとなる時の小さん師匠と談志師匠との経緯は胸に迫るものがあった。

  • 小梅 さん

    同僚から借りた本。ドラマ「赤めだか」を観ていたからおおよその流れは分かってたけど、文章にリズムがあってとても良かった。談春の才能を感じるエッセイでした。ぜひ、生で談春の落語を聴いてみたい。

  • 初雪ハロー さん

    かなり良かった。一気に読了しました。

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