いつも心に立川談志

立川談四楼

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062195904
ISBN 10 : 4062195909
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
189p;20

内容詳細

本書の内容(本文より)
それにしても師匠、いい笑顔ですね。毒舌を一瞬にして相殺して余りある笑顔は昔から売りでしたが、それにしてもいい笑顔です。しかも柔和です。入門してすぐ、笑顔のよさには気づきました。でもそれは普段怖いからこそ効く笑顔で、弟子にとって師匠、あなたは怖い存在であり続けました。そしてそれが師匠が病を得るまで続いたのです。

師匠と私とは十五歳違います。いまだに十五歳違いってのはネタですが、この年の差は親子ではなく、やはり兄弟でしょう。師匠はものすごく切れる長兄です。で弟達がゴロゴロいるわけですが、私はいずれゆっくり深い話ができると思っていました。年の想定は師匠が八十で私が六十五です。芸や生きるということについて、ちょっと突っ込んだ話ができると思っていたのです。しかしその夢が叶わないことは、三年前に実証されてしまいました。もっと懐に飛び込んでおけばよかったと言っても後の祭り、後悔先に立たずです。でまあご指名を受け、手紙のような形で話をさせてもらったわけですが、本当によかったと思い、感謝しています。蓮二さん、編集部にですが、やはり師匠、あなたにです。あなたがいてくれたからこそ弟子になり、こういう機会に恵まれたのです。

著者について
立川談四楼(たてかわ・だんしろう)
1951年群馬県生まれ。落語家。1970年立川談志に入門。1990年、小説集『シャレのち曇り』(文藝春秋)で作家デビュー。以降の『一回こっくり』『談志が死んだ』(ともに新潮社)が三部作。他に『ファイティング寿限無』(ちくま文庫)『石油ポンプの女』(新潮文庫)など著書多数。エッセイ集『声に出して笑える日本語』(知恵の森文庫)はベストセラー。書評家としても活躍中。

【著者紹介】
橘蓮二 : 1961年埼玉県生まれ。1986年より写真家として活動。現在、人物、落語演芸写真を中心に雑誌等で活躍する一方、「たちばなれんじ」名で発表する動物の写真に癒される読者も数多い

立川談四楼 : 1951年群馬県生まれ。落語家。1970年立川談志に入門。1990年、小説集『シャレのち曇り』(文藝春秋)で作家デビュー。書評家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 姉勤 さん

    立川談志の「手」がすきなんです。表情というか感情というか。高座で興が乗り縦横無尽な、動の手。顎を掻く、膝にペタンと乗っけた、静の手。笑貌については一見に如かずの、数十葉のモノクロ写真。 写文集という形で、写真に添えると表現するにはボリュームのある、弟子、立川談四楼師の師匠への手紙。 近況報告、思い出話、一門の事、落語の事、そして老病死という名の業の事。ファンのかたちは千差万別なので、個人的には善くても、その善さが合わない人もいるのだろうと感想。草履が揃えてある。よく載せたという一枚。

  • テクパパザンビア さん

    死せる孔明、生ける仲達を走らす…やなしに死せる談志、生ける弟子達を走らすやね…。写真の師匠、家元の顔が優しくって、お弟子さん達に愛され続けてる理由が分かった。談志の落語を聞こう。

  • tsukamg さん

    晩年の家元を撮った写真と、立川談四楼による文章か一つになったもの。談四楼師匠の文章は、ベタッとしたところがないのに、まるで亡くなった恋人のことでも思い返すかのような情感がこもっていた。弟子ひとりにつき、ひとりの談志。談四楼にしか書けない、追慕の文。

  • funkypunkyempty さん

    ★★★★ 橘蓮二さんの写真が見事。

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