植物たちの不埒なたくらみ 「食べさせる」ことで殖えてきた 王様文庫

稲垣栄洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784837930624
ISBN 10 : 483793062X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
追加情報
:
240p;15

内容詳細

植物は「食べさせて殖える」のが大得意。そんな「版図を広げる」ためのしたたかでバリエーション豊かなたくらみを紹介する。

目次 : プロローグ あえて、食べさせる―それが「植物たちのたくらみ」だとしたら?/ 1章 「食べさせて」利用するたくらみ―「子孫を殖やす」ためなら何でもあり/ 2章 「あざやかな色」でおびき寄せるたくらみ―「熟した果実」が発するメッセージ/ 3章 「働きづめにさせる」たくらみ―「富への渇望」を煽ったイネ科植物/ 4章 「世界中に運ばせて」殖えるたくらみ―マメ科植物が「文明の発展」の陰で暗躍していた?/ 5章 「糖にやみつき」にさせるたくらみ―「甘い話」には、いつだって裏がある/ 6章 「カフェインの虜」にさせるたくらみ―人類はもう、これなしにはいられない/ エピローグ 「植物に支配された惑星」で

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • R さん

    人間は小麦の奴隷であるといった感じの小話が集まった本。植物の戦略をどう捉えるかという謎かけというか、遊びが詰まっているわけだけど、考えてみると不思議な話だと思わされる。意志というものが存在するのかしないのか、様々な偶然の選択なのかどうか、変異はあるにしても選択だけで果たして、本当にそのようになるものか、甘いものが残されたのか残ったのかはわかりやすいが、苦みの嗜好性とか、考え出すと不思議でならない事例が多くて楽しい。

  • トビウオ さん

    ★4.5。稲垣教授の本『生き物の死にざま』はしみじみ面白かったが、こちらの本はヒャッハーと言いたくなる面白さ。田舎に越してきてわたしは雑草の貪欲なまでの繁殖力を知ったのだが、この本は植物は意図的に人間を利用して分布拡大を成し遂げようとしている、というのである。食べるために自分たちに都合よく植物に手を加え栽培してきたつもりの人間だが、実際は植物の手玉に取られ世界中に彼らをはびこらせるための下僕とされてきたのだ。風や蜜蜂や鳥を利用するより遥かに効率的なのが人間の食い意地を利用することだった!視点を変えよ。

  • サラサラココ さん

    雑草生態学の先生の書き下ろし文庫本。置いておいたら子どもが読んでいた。同著者の本は、いつも楽しく読めるみたい。

  • たこ さん

    予想以上のおもしろさ!植物たちの目線から見た戦略のうえでの人間の位置付け。エピローグまで込みで抜群の一冊で一気読み。

  • すうさん さん

    植物の進化は、他の生物と共に進化する「共進化」が基本である。植物は動かないし毒性のものを食べないかぎり人間には害はないと思っているし、食物連鎖の下層部分にいると思ったら大間違い。実は植物は動けないからこそ、生命をつなげるために独自に進化してきた。虫や鳥がその蜜や実をたべて子孫を広げたように、実は植物は人間を利用しながらその生きる範囲も広げてきた。特に「甘味」を利用して、稲やサトウキビは世界中に広がったという。人間中心、自分中心に考えることの馬鹿さ加減を私は稲垣さんの植物学、山際寿一さんの動物学から学んだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

稲垣栄洋

1968年静岡県生まれ。静岡大学農学部教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品