秋山邦晴:東京オリンピック選手村 食堂のための環境音楽
実験工房や初期のフルクサスへの参加、未来派の音楽の紹介など幅広い活動を展開していた詩人で音楽評論家・秋山邦晴(1929-1996)は、今年没後20年。1960年代には、個人的レベルでテープ音楽を多数手がけていたが、本作はなんと、国家的イヴェントである東京オリンピックにおいて、選手村の施設内で流された音楽を発掘!この時期秋山は、四国讃岐で産出される庵治石(サヌカイト)の音響に魅せられており、同様の環境音楽がいくつか作られている。プロの作曲家ではない秋山が起用されるというのは、ネガティブな話題ばかりの2020年東京大会の前夜と対照的な、輝ける60年代の時代精神そのものである。故人となって作品の詳細が不明となっているにもかかわらず、かの電子音楽研究の泰斗・川崎弘二の解説が、すべてを明らかにした!(メーカー資料より)
track 1: 秋山邦晴「憩いのための音楽」(1964年作曲)[30:37]
track 2: 秋山邦晴「食事のための音楽」(1964年作曲)]30:46]