魂の駆動体 ハヤカワ文庫JA

神林長平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150306342
ISBN 10 : 4150306346
フォーマット
出版社
発行年月
2000年03月
日本
追加情報
:
16cm,484p

内容詳細

人々が意識だけの存在として仮想空間へと移住しはじめた近未来。養老院に暮らす「私」は、確かな生の実感をとりもどすため、友人の子安とともに理想のクルマを設計する。いっぽう遙かな遠未来。太古に存在した人類の文化を研究する翼人のキリアは、遺跡で発掘された設計図をもとに、あるクルマの製作を開始するが…。機械と人間の関係を追究してきた著者が、“魂の駆動体”たるクルマと自由な精神の解放を謳う現代の寓話。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かとめくん さん

    ある意味、人はただ生きながらえるのが目的ではなく存在の意義をどこに見出すかの物語でもある。まったく時間軸の違う二つの物語を結びつけるのは「クルマ」。自作のクルマに乗ろうとすることが、閉塞感の漂うそれぞれの世界からの脱出法となるのだ。というわけで堪能しました。ところで、途中出てくる、自動車の構造についてはもとより、自転車の設計についての記述もほとんど理解できなかった。何気なく使用している道具も複雑な理論の積み重ねで出来上がっていることを再認識しました。

  • まさのすけ さん

    神林長平作品の中で、一番好きな小説です。もう何度読んだだろうか。 クルマを主題に置いた物語。私は正直クルマには殆ど興味がないのですが、この小説は大好きです。 自分が求めるものを登場人物たち創っていく過程は、さぞかし充実した素晴らしい体験なんだろうなぁ。 三部構成で、第二部未来編は、かなりぶっ飛んた舞台に移ります。 これを読むと、バイクか自転車で目的地も決めずに走りに行きたくなります。(私はクルマ持っていないので) クルマが好きな人にも、そうでもない人にももっと読まれて欲しい作品。とても、とてもお薦めです。

  • チョモ さん

    暴走老人リンゴ泥棒の巻。"自動車"ではなく"クルマ"。作中繰り返し強調される対比には、著者の思いが込められている様な気がします。前半の老人達の生き生きとした描写、闊達な子安と<私>の遣り取りは、読者の自分も昂ぶってきたりv コミカルな一部と哲学的な二部、共通するのは生に対する問いかけ。若輩者には、奥が深すぎる難問ではあるけれど(>_<) クルマが疾走する解放感、確かに感じました。子安と<私>のクルマは完成したのだろうか…? 二人の相談する声が聞こえます。「フムン」「それで次はどうするんだ?」ってネ(^^;

  • どんまいシリル さん

    人生は「限りがあるから楽しい。」年をとることは「時間の蓄積、データの量が多いというのがいいんだ。」…とポジティブな発言が心地良い。反面、「意識」と「魂」については、これでもかと語られ、車にいたってはマニアックな事この上ない。そして、猫。この人の作品に、どんどんはまっていく。「魂」がとらえられてしまった感じ。次は何を読もうかな。

  • ゆーいちろー さん

    一通り作者の作品を読んでいるが、この作品は明らかに他の物語とは空気が違う。例えば、宮崎駿が自分のために作ったと言った「紅の豚」や雨宮慶太の特撮物を思い浮かべると言ったら、理解してもらえるだろうか?おそらくは作者自身が「クルマ」が好きで、自分自身の楽しい気持を、大切にして描いた作品だろうと思う。そして、登場人物の年齢に関わりなく、爽やかな青春小説でもある。

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人物・団体紹介

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神林長平

1953年新潟県生まれ。1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作「狐と踊れ」で作家デビュー。第1長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを重層的に絡みあわせた作品を多数発表、SFファンの圧倒的な支持を受けている。『敵は海賊・海賊版』『グッドラッ

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