「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 NHK出版新書

磯田道史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140885178
ISBN 10 : 4140885173
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
192p;18

内容詳細

当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか?なぜ「徳川の平和」は破られなくてはならなかったのか?明治と昭和は本当に断絶していたのか?司馬文学の豊穣な世界から「歴史の本質」を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。

目次 : 序章 司馬遼太郎という視点/ 第1章 戦国時代は何を生み出したのか/ 第2章 幕末という大転換点/ 第3章 明治の「理想」はいかに実ったか/ 第4章 「鬼胎の時代」の謎に迫る/ 終章 二一世紀に生きる私たちへ

【著者紹介】
磯田道史 : 1970年岡山市生まれ。2002年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。専攻は日本近世社会経済史・歴史社会学・日本古文書学。現在、国際日本文化研究センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 三代目 びあだいまおう さん

    司馬文学に傾倒し読み漁っている私には大変面白い新書!『歴史を創る作家』として位置せしめた司馬先生の創作の源泉、原動力、展開を、著者独自の歴史感と読後感で分析してゆく手法!確かに共感してしまう部分も多い。(いささか著者の断定的な言い切りには閉口するが) 諸作品の引用も多く、読んだ時の印象を思い出す。!明治維新から連なる神国日本といった思想が、時代や世界、世の中の変化に乗れず、結果大戦での大敗を招いたと。江戸、明治、昭和初期に繋がった日本人の生きる背景を掴めます❗坂の上の、竜馬、花神をまた読みたくなる‼️🙇

  • ykmmr (^_^) さん

    司馬さんの本は大好き。しかし、『司馬史観』の世の中浸透には、懐疑的な面もある自分。決まった人物を著しく批判したりするところが苦手、後は、『歴史』の判定は長い時間で、可にも不可にもなると思っている為、そこに固定観念で囚われるのも良くないと思っているのだ。ただ、司馬さんの描く『日本』の「成り立ち」と『英雄』たちは魅力的。坂本龍馬の人気は、司馬さんによって作られた訳だからね。そして、この本に描かれている司馬さんの『想い』とは、日本人1人1人の『勇気』と『知恵』の習得と実行。1人1人の『自立』。

  • まさにい さん

    学者の歴史書は難しい。司馬さんは、学者と庶民(僕のような素人をいう)の間の齟齬をつなぐ参考書(受験勉強的にいえば)を歴史小説や随筆を通して描いた人だと思う。この司馬さんの著作を、今度は学者が評価する内容だと思ったのでどのようなことが書いてあるのかと思って買う。司馬さんの著書を、司馬さんが本を書く動機(なぜ、日本は太平洋戦争をしてしまったのか)の視点から一貫して説き起こしている点さすが学者だなと思う。また、明治の東京を配電盤に例えた司馬さんの言葉を敷衍して例示豊かに書かれている点秀逸と思う。

  • AICHAN さん

    図書館本。司馬遼太郎という作家は「日本の文学史上でも叙述の形態がとてもオリジナリティに富んでいて非常にユニークな作家だった」「戦後日本人の歴史館をつくりました」、司馬さんの文学は「時代のダイナミズムや社会の変動を描く動態の文学」「大局的な視点、世の中に与えた影響という点から可能なかぎり単純化して人物評価している」「大づかみなやさしい説明が先にくる」…等々。頷くことばかりだった。司馬史観はいかんと思っている方にぜひ読んでいただきたい良書。

  • むーちゃん さん

    司馬遼太郎解説本です。自身も司馬遼太郎ファンでありよく調べあげられてます。(歴史学者なので当たり前なのでしょうが) 司馬さんの根底にある昭和初期(それを鬼胎と表現)への嫌悪、 統帥権への嫌悪 が分かりやすく解説されています。 この国のかたちからの引用も多数あり、司馬先生があえて昭和初期の小説を書かなかった気持ちのヒントがあるような気がします。 司馬先生に肩入れしすぎずフラットな考えで書かれており、読みやすく分かり易かったです。流石、平成の司馬遼太郎😄

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人物・団体紹介

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磯田道史

1970年岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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