漫画 ペスト

石川森彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344037151
ISBN 10 : 4344037154
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
140p;21

内容詳細

感染症はなぜ拡大し、どう終息したのか?       

不安と不条理を乗り越え、共感と連帯へ進め!      

難解・ノーベル賞作家の名作を、完全「目に見える」化!      





アルジェリアの港湾都市・オランで、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。

ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。

外部と遮断された孤立状態のなかで必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、

人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み、

圧倒的共感を呼んだ長編をコミックとして完全「目に見える」化!      

未知の感染症に襲われたとき、人々はどのように対応したのか……。

コロナの時代を生きる私たちに必要な一冊。


[著者について]
石川森彦(画)

千葉県生まれ。石ノ森章太郎に師事。1975年、師匠の石ノ森から「森」の字をもらい、「森彦」に改名。1982年、独立。NHK総合テレビのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』を書籍化した『コミック版プロジェクトX〜挑戦者たち 翼はよみがえった』(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班、監修:石森章太郎プロ)、『飲食店完全バイブル』(原作:日経レストラン)をはじめ、『シャーロック・ホームズ』(原作:コナン・ドイル)、『仮面ライダー』シリーズ、『秘密戦隊ゴレンジャー』ほかの作画を担当。

【著者紹介】
アルベール・カミュ : フランスの小説家、劇作家、哲学者。1913年フランス領(当時)アルジェリア生まれ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書いて活躍。アマチュア劇団の活動にも情熱を注ぐ。1942年発表した小説『異邦人』やエッセイ『シーシュポスの神話』が絶賛され、「不条理」の哲学者として注目される。その後、『ペスト』『カリギュラ』等で作家としての地位を固めるが、1951年『反抗的人間』をめぐりサルトルと論争、決別する。以降、重度の結核と闘いながら、『転落』等を発表。1957年ノーベル文学賞を受賞。1960年執筆先の別荘からパリの自宅に戻る途中、自動車事故により46歳という若さで急逝

石川森彦 : 千葉県生まれ。石ノ森章太郎に師事。1975年、師匠の石ノ森から「森」の字をもらい、「森彦」に改名。1982年、独立。NHK総合テレビのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』を書籍化した『コミック版プロジェクトX〜挑戦者たち 翼はよみがえった』(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班、監修:石森章太郎プロ)をはじめ、多くの作品の作画を担当する。『漫画 トルストイ―人は何によって生きるか』(幻冬舎)で世界の文豪作品の作画を手がけ、注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    カミュの小説の内容が漫画で描かれる。街にペストの兆候が見られているのに従来の法律に従おうとする行政、神父はこの禍いは当然の報いだと説教し、隔離された人々は自分だけは逃れようと画策する。しかし、早くから病の兆しに気づいていた医師リウーは、神を信じず自分の職務に誠実に終始患者の診察に当たり、旅行者のタルーは志願者を募り保健隊を組織する。タルーは自分の外側に悪を想定しそれと戦うことで自分を正当化する考えこそがペストと知る。われわれはみんなペストのなかにいると言う。人は何度も感染症に遭遇し、その度に忘却するのだ。

  • たまきら さん

    先日久々に原作を読み返し、その後バンドデシネ版を、そして今回日本のコミカライズ版を手に取りました。歴史は繰り返すとはよく言ったものです…。1947年に出版された小説が全く色褪せず、現代日本の描写とともに再構成されている本著は、読みごたえがありました。また、舛添要一氏の解説も初めてこの小説に触れる人には良いガイドになるのでは、と感じました。ネズミの描写はすごく怖かったけれど、面白かったです。

  • いお さん

    原作は難しいと聞いていたので、漫画で。漫画も思ったより難しい。突如ペストが流行した小さな都市が辿った状況は、新型コロナウイルスが流行した世界の動きとよく似ている。感染症は何度も人類を襲っているが、終息すると、人々は容易に忘れてしまう。今の新型コロナがおさまって、新しい日常に慣れたら、また繰り返すのだろう。そう思うと神父が言っていた「厄災が神による罰」という説教を大いに納得してしまう。宗教的であり哲学的な部分もあるところが、理解が難しかった。こここそが教訓になるべき本質的なところだと思う。

  • まるお I サクッと良本を学ぶ📚 さん

    自分ができることをやるしかない。自分の身は自分で守る。このペストで描かれる状況は、まさに今のコロナ禍の世界と同じだなと思った。このような状況では自分のことばかり考えてしまうが、そうではなく広い視野で物事を見て過ごさないといけない。みんなで支え合う社会。感染症の前では人は本当に無力。過去の教訓を活かして生きていく必要がある。このコロナが落ち着くまで、そしてその後も必ず何かしら新たな感染症は発生する。それを忘れてはいけない。

  • hatman さん

    サクッと読める漫画版カミュのペスト。 「人間の中には軽蔑すべきものよりも賛美するものの方がおおくある」きっと共感できる能力なのかと。。

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