剃刀日記 シリーズ日本語の醍醐味

石川桂郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904596036
ISBN 10 : 490459603X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
328p;20

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読書メーターレビュー

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  • 松風 さん

    以前、書評かなにかで知り、ずっと気になりつつ読めずにいた。最近、ビブリオバトルで紹介されて、こちらの新刊版を教えていただいた。期待以上。一作一作が味わい深く、大事に読んだ。

  • 三柴ゆよし さん

    この人のことは全然知らなかった。杉田久女門下の俳人で、小説では横光利一の弟子、生業は床屋。まずもって、その散文の精度に目を瞠った。技巧が勝ちすぎている部分もあるが、それこそ熟達した職人の剃刀のうごきを髣髴させる、切れ味の鋭さ。こういう散文の技術は、いまの日本には断絶してひさしい。特に床屋稼業に材をとった作品群。その精緻な散文のなかに仄見える幻想的なポエジーに、はッとさせられる。ある時期を境に書かれたのであろう私小説風の文章は、角がとれたのか腕が落ちたのか、なんとなく弛緩しているようで、いささか薄味だった。

  • りんか さん

    ちくまの「名短編ほりだしもの」で読んで衝撃を受け図書館で取り寄せる。床屋の主のエッセイのような作品なのだがその文章がみごと。初期の「蝶」「炭」「薔薇」「椿」「指輪」は特に素晴らしく、精緻な彫像のように滑らかで陰影に富みひやりとした手触りまで思わせるが触れるほどに温まり肌に馴染む。作者は後記でこれらを「虚構の作」でありしらじらしいと書いているが、虚構であり一種の理想だから成しえたのだろう。作者自身の思い出話や後年の作品は「真実に近い」と言うだけに切れ味が鈍り像が滲むが、初期の作品だけでも読むに値する

  • nightowl さん

    床屋の主人として、また店を畳んでからの日常を書いた作品集。話(思考)の飛躍、事実と創作の妙な混ざり具合が美文体で綴られる。人情ものに出来るところでもそれらが徹底されているため、地上から浮いているかのような淡々とした幻想視点が楽しめる。地味だけれども大切にしておきたい一冊。

  • ダイチ さん

    北村薫の名短編集から惚れ込み書店巡りの末、どこにも扱われてなくAmazonで取り寄せた短編集。正直玉石混合ではあるけれど、素晴らしいものは本当に何度読み返しても飽きない出来の良さ。作家の視点の優しさがそのまま現れた作品はほっと心が落ち着く読了感がある。元々俳人であっただけに、ふとした風景を切り取り物悲しさや寂寥感を感じさせる力は飛び抜けていると思う。

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