フォト・ストーリー 沖縄の70年 岩波新書

石川文洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004315438
ISBN 10 : 4004315433
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
追加情報
:
18

内容詳細

一九三八年に沖縄に生まれ、幼い頃に本土に移住した著者は、ベトナム従軍カメラマンとして、ベトナム戦争に関わる沖縄米軍基地を取材した。それをきっかけに、自らのルーツとも向き合いながら沖縄について考え続け、撮り続けてきた著者が、七〇年の歴史を、戦争と基地を軸に描き出す。カラー写真多数。

目次 : 第1章 沖縄に生まれて/ 第2章 沖縄戦の記憶/ 第3章 南洋群島の沖縄人―海のむこうの戦争体験/ 第4章 ベトナム戦争と沖縄/ 第5章 本土復帰/ 第6章 米軍基地一九七二〜二〇一五/ 第7章 故郷を思う

【著者紹介】
石川文洋 : 1938年沖縄県那覇市首里に生まれる。1959〜62年毎日映画社。1964年香港のスタジオ勤務。1965年1月〜68年12月ベトナムに滞在。アメリカ軍、サイゴン政府軍に同行取材。帰国後、朝日新聞出版局のカメラマンとなる。1984年からフリーのカメラマン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    著者の石川文洋はベトナム戦争に取材し『戦場カメラマン』他の著書がある。生まれは那覇市の首里。第1章は著者の個人的な回想だが、2章の「沖縄戦の記憶」以降は、大戦末期に沖縄がたどった悲惨な状況と、それ以降2015年にいたるまでの沖縄を写真証言とともに伝える。沖縄戦、南洋諸島(沖縄出身者が多かった)で多くの人々が犠牲になったことと、復帰後の沖縄と日本政府の関係構造が基本的には何も変わらないことが最も大きな問題だろう。そして、沖縄の基地撤去は単に農地返還ではなく、平和な沖縄、日本、そして世界を希求するものである。

  • emi さん

    戦場カメラマンによる、インタビューも含め沖縄の70年を積み上げた一冊。ルールを決める立場の人間に、まともな人はいないんだろうかとつくづく思わずにいられない。絵本にもなった安里有生くんの詩「へいわってすてきだね」が掲載されており、読むとこの本の冒頭に出てくる、集団自決を強いられ我が子を殺さざるを得なかった多くの親たちを思わずにいられない。ほんの少し、生きた時代が違うだけで、誰かの思惑で全てを支配されてしまうことで、全く違う家族がそこにはある。そして我が国の現総理は、兵器を量産し海外に販売する法律を制定した。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    沖縄を犠牲にして粗末に扱ってきた反省がある。石川静子さんは、「自分の子が日本兵に殺されているのを見て、叔母が気が狂ったようになった様子を、母は見ていた。だから子どもに対しては、いずれ自分たちも行くのだから、先に行っていなさいねという気持ちだったと思います。あの場面ことがずっと頭から離れない」(66頁)。沖縄の人々の願いは、基地のない平和な島(119頁)。1971年の沖縄至上最大の抗議大会は、警官1人(交通係48歳)死亡、負傷者多数出た(129頁)。

  • かいゆう さん

    つい先日TVで沖縄戦の悲惨な記録を見たところなので、読むのが辛くなかなか進みませんでした。生き残られた方々の集団自決の話は、想像以上に苦しいものでした。自分の子に手を掛けなければならないなんて…。沖縄と本土の関係も今まで全く知らず、ベトナム戦争時も沖縄の方が苦しんでいたなんて、考えたこともありませんでした。話に出てきた2013年の慰霊の日に読まれたという6歳の子が書いた詩『へいわってすてきだね』は、絵本で読みました。この詩は沖縄の方々みんなの願いなんだと思います。多くの方に読んでもらいたい絵本です。

  • とよぽん さん

    以前、写真集で知った石川文洋さんの著書、ということで読んだ。太平洋戦争末期の沖縄戦、そして戦後の占領、さらに返還後も米軍基地の脅威にさらされ続けている沖縄の人々。そもそも、琉球王国を併合したことが間違いだったのでは?と思ってしまう。沖縄県民の民意を無視して移設工事を進めている政府に、強い怒りを感じる。今、私ができる行動は何だろうか?

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石川文洋

1938年沖縄県那覇市首里に生まれる。1964年毎日映画社を経て、香港のファーカス・スタジオに勤務。1965年1月〜1968年12月フリーカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン市)に滞在。1969年〜1984年朝日新聞社カメラマン。1984年〜フリーカメラマン(本データはこの書籍が刊

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