石嶺聡子さんご自身のブログによれば、2014年にデビュー20周年を迎え、2015年には20周年イヤーの締めくくりとしてクリスマスコンサートをふるさと沖縄で開催するとのことです。
歌手生活の前半の10年間は、1994年に東芝EMIからデビューしてヒット曲を発表し「花」でNHK紅白歌合戦にも参加するなど華々しいものでした。(後にPRHYTHMへ移籍)
歌手生活の後半の10年間は、結婚生活も迎えこととなりとなりレーベルからの新譜の発表はなく表舞台からは離れ、ライブ活動に専念していました。
しかし、7年間に渡った結婚生活の解消をご自身のブログで発表すると、その翌月には、レーベルによらず個人での新譜「この世界を」をはじめとした3曲を iTunes で発表しました。
続いて、その翌年の2014年には、ほぼ10年ぶりとなるニューアルバムを発表しました。
それが、この「 洋灯(ランプ) nostalgia for tomorrow 」なのです。
石嶺聡子さんは、オーケストラをバックにして歌っても、ライブでバンドと共に歌っても、ギターを片手に弾き語りで歌っても、アカペラで歌っても、その優れた歌唱力によって聴く者にここち良さを与えてくれます。
とりわけて、このアルバムに収められた「トゥモロー」は、長く聴きき継がれる素晴らしい歌唱です。
その歌唱は、こころ豊かに生きてきた大人の女性の感性そのものです。
平和と幸せを願うこころのともしびを、落ち着きをもってしっとりと愛らしく、そして伸びやかに歌い上げています。
20歳代の「Shine」も素晴らしい歌唱でわたしの当時とも重なって良き想い出ですが、今、40歳となった石嶺聡子さんが同じ時空間に生き、歌い続けていていてくれること、そして、これからこの新譜も聴いていくことができることは更なる喜びです。