ギリシア神話

石井桃子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784931129122
ISBN 10 : 4931129129
フォーマット
出版社
発行年月
2000年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
21cm,341p

内容詳細

数多い神話の中でも、すぐれて力強く、豊かな魅力にあふれたギリシア神話を、磨きあげられた訳文と美しい絵で贈る。クリスマスプレゼントにも最適。

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読書メーターレビュー

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  • yamatoshiuruhashi さん

    先週「冬の星座」の歌を思い出す機会があり、星座の本から此処へたどり着いた。石井桃子によるギリシャ神話物語。昭和33年初版、2000年加筆修正。懐かしい。小学生時代の愛読書のひとつだった。ギリシャ・ローマ神話のみならず記紀も含めて多神教の神話は物語として面白い。神々の言行にも矛盾があるのだが、それがまた人間が考え感じた神々の在り方や当時の生活を偲ばせる。今に残る遺物・遺跡や本当にあったらしい歴史と神話が混沌としているのもまた逆説的ながら、「神の絶対性」を追及して他を排斥すると言うことがなく安心して読める。

  • しゃん さん

    小学校中学年以上が対象となっているが、訳が読みやすいので、大人の私でも十分楽しむことができた。小品を前に並べ、最後にトロイア戦争とオデュッセイアを持ってくるあたりの配列もよかった。ギリシア神話を俯瞰できた気がする。これを読んで、ギリシア神話について忘れていた記憶が蘇った気がする。ずっと積読になっていたイリアスを読んでみたくなった。本の装丁もまた良し。それにしても、ギリシアの神々は奔放だなあ。

  • くみ さん

    石井桃子さんの柔らかい語り口読みやすい。そしてギリシア神話の流れがよくわかります。断片的に知ってたあのエピソードはここと関係してるんだなとか体系的に知ることができました。子供の頃「岩に縛られるプロメテウス」の話が衝撃的でしたが、それが人間の生活を豊かにさせようの火を盗んだのをゼウスに激怒されて、というのを今回思い出して、その理不尽さに悶々としました。ヘラクレスってこんなに命張ってたのに、最後は女性問題で亡くなったんだ、とかトロイア戦争後のオデュッセイアの冒険など、子供向けとは思えない充実さです。

  • ぱせり さん

    子どもの時には不満だった物語の淡白さ(?)が、今の私には好ましい。天高くから地上を俯瞰しているような読み心地。オリュンポスの山よりもはるかに高いところから、世界を見下ろしている。この世界のおおらかさ、美しさに魅了される。神々は気まぐれで嫉妬深いし、人たちはそうした神々に翻弄されながら、逞しく生きている。悲劇さえも、生命の賛歌のようだ。

  • そのじつ さん

    ヘラクレスの大活躍を思い出した息子からリクエスト。やっぱり面白い。初読のときは物語の構造に気をひかれたようだったが、今回はじっくり楽しんだ。プシュケはなぜあらゆるものに助けられるのか。テーセウスに忘れられたアリアドネとアイゲウスは哀れなのか。英雄たちがスティーブン・セガールばりにガンガン敵(課題?)をいなして行く話がありながら、ある日突然我が子を何の理由もなく失うデメテルのような不条理な悲しみの話もあって、奥が深いなあ・・・と思う。イリアス単独で読んでみたくて青空文庫の「イーリアス02例言」を見てみると、

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