眼の奥の森

目取真俊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784877144722
ISBN 10 : 4877144722
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;19

内容詳細

米軍に占領された沖縄の小さな島で、事件は起こった。少年は独り復讐に立ち上がる―悲しみ・憎悪・羞恥・罪悪感…戦争で刻まれた記憶が、60年の時を超えて交錯する。魂を揺さぶる連作長篇。

【著者紹介】
目取真俊 : 1960年、沖縄県今帰仁(なきじん)村生まれ。琉球大学法文学部卒。1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め(まぶいぐみ)」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 三柴ゆよし さん

    目取真俊は基本的にやはり短篇の作家だとおもうが、同じ長篇でも『虹の鳥』よりは小説としての結構はスマートで、むしろ目取真作品のなかでも傑作の部類にはいるのではないかとおもった。複数の視点、人称を交差させる語りは芥川の「藪の中」を髣髴させるが、それが単なる技巧ではなく、作者のイズムを作品として昇華させるために生きている。特に二人称で呼びかけられる区長の章と、老いたる事件の当事者の現在と過去、現実と虚構が、ある理由から複数の声だけによって語られる章では、目取真俊の書き手としての凄味を存分に感じることができた。

  • 二人娘の父 さん

    「痛み」「怒り」を小説としての言葉にしようと藻掻く作家なのだと再認識した。そもそもこれらの感情は共感可能なのか。そんな疑念を一方で抱きながら、しかし書かざるを得ない葛藤。受け止めるにはあまりにも重く辛いこの感情は、ヤマトの一人である自分と、沖縄との関係を鋭く問うてくる。途方に暮れるのだ。しかしなかったコトにしてはいけないのだ。

  • Kooheysan さん

    あの戦争に起因する沖縄で起こったある事件について、それに関わった、関わらざるを得なかった人たちの視点から語られる連作小説。あまりにも重い小説ですが、向き合わないといけない現実を突きつけてきます。「…戦争でね、たくさんの人たちが死んだだけじゃなくて、生き残った人の中にもね、ずっと苦しんでいる人がいるんだよ。…」

  • まっさん さん

    重いですね。この誰にも誤解されないであろう強いメッセージを発するこの本は力作であろうと思います。

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