開かせていただき光栄です DILATED TO MEET YOU ハヤカワ文庫JA

皆川博子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150311292
ISBN 10 : 4150311293
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
528p;16

内容詳細

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が…解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描いた短篇を併録。

【著者紹介】
皆川博子 : 1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ・幻想小説・歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、時代小説『恋紅』で第95回直木賞を、幻想小説集『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、歴史ミステリ『死の泉』(早川書房)で、1997年の「週刊文春ミステリー・ベスト10」の第一位に選ばれ、第32回吉川英治文学賞を受賞した。そして『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU』が2011年の各年間ミステリ・ベストで上位を占め、2012年に本格ミステリ大賞を受賞。さらに2013年にはその功績を認められ、日本ミステリー文学大賞に輝くなど、第一線で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    読みだしたらとまらない面白さは確か。締め括り方が思った以上に牧歌的だったというか、もうちょっと陰惨な方に踏み込んでいくのかと勝手に期待してた分、そこそこのところで着地したなという印象が拭えない。ネイサン・カレンのパートが特に面白く、前半の期待の膨らませ方はさすがの筆力。お嬢様との関係をさらに膨らませて、一気に叩き落としてくれれば、もっと好きになっただろう。ミステリ面で見ると、ゴロゴロ死体が出てきたり、稀覯本や性の倒錯など、ガジェットがてんこ盛りの割には一つ一つが最大限に効果を発揮していないような気もする。

  • ヴェネツィア さん

    18世紀のロンドンを舞台にした歴史ミステリーといった体裁をとる。18世紀としてのメルクマールには人体解剖や司法改革(実在したフィールディングを登場させている)といったあたりかと思われる。18世紀イギリス小説ではスイフトやデフォーが想起されるが、この小説内のムードはむしろディケンズの19世紀ロンドンか。ただし、残念ながらあれほどの空気感はない。物語前半に2つの時間軸を設定しているが効果は薄いか。また、ミステリーとしても緊迫感にはいささか乏しく、事件の解明及びその結末にも幾分不満を残す。

  • ソルティ さん

    医学的?いや、ほぼミステリー。色々ごった混ぜ感強い。舞台はホームズと同じだが年代が100年前。ゆえ治安も人の心も衛生状態も悪く、読んでると心が荒んでくるが雰囲気好き。登場人物達のキャラいい!エドとナイジェル、まさか悪人?何をやった?どこまでホント?!とハラハラ。最後まで展開しまくる!おもしろい。「「つまり先生は、僕とナイジェルの才能を愛しているのであって、才を失ったら、生きていても無価値な者になると」「そう問い詰めないでくれ。率直に言えば、たぶん、そうだ」「子供だって、もっと模範的な回答をしますよ」」

  • 勇波 さん

    いきなり死体を隠しだす先生と弟子たちの描写にコメディを感じさせてくれます。解剖というグロテスクな内容に反して最後まで喜劇的な要素が随所に散りばめられているような気が。。続編があるのなら是非読んでみたい★

  • nobby さん

    まずは堪能させていただき光栄です♪読み友さん絶賛の嵐は文句なく面白かった!18世紀ロンドンを雰囲気たっぷりに描き、カタカナ名前もその個性からそれほど苦にならず。解剖教室で次から次へと死体が出てくる様と、夢抱えながら苦慮する青年ネイサンの視点が程よく重なり読み進める。後半からいくつもの事柄が二転三転しながら、哀しい結末へ向かうも何か違和感持ったまま…そして最後にやはり待っていた衝撃のどんでん返しに思わず拍手。これは近々続編行かないと!

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人物・団体紹介

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皆川博子

昭和4年(1929年)、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第二〇回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木

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