ペガサスの挽歌 シリーズ日本語の醍醐味

皆川博子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904596050
ISBN 10 : 4904596056
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;20

内容詳細

燦爛たる幻想。自由への憧れ。性の冒険。狂気と孤独。貴重なデビュー前の児童小説を含む、待望の1970年代単行本未収録作品集。皆川文学誕生の秘密がここにある。

【著者紹介】
皆川博子 : 1930年、旧朝鮮京城(現ソウル)生まれ。東京女子大学英文科中退。1964年、初めて執筆した「やさしい戦士」が講談社児童文学新人賞佳作となる。1970「川人(かわと)」で学研児童文学賞を受賞。児童文学作品を書き継ぎながらミステリーや幻想小説にも挑み、1973年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞。同年「トマト・ゲーム」が直木賞候補となる。その後、ミステリー、幻想・伝奇小説、歴史・時代小説などの分野で活躍。『壁―旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞、『恋紅』で直木賞、『薔薇忌』で柴田錬三郎賞、『死の泉』で吉川英治文学賞、『開かせていただき光栄です』で本格ミステリ大賞を受賞するなど、各分野で高い評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    元々、児童文学出身だった皆川博子女史。しかし、児童文学にしては魚雷の中に閉じ込められて腐敗が止まっていた兵士を政治に利用する者や自惚れたギターの行方など、皆川作品の毒は健在でした。でも「こだま」や「コンクリ虫」のように茶目っ気のある優しさもある作品もあります。「地獄のオルフェ」は近親相姦をテーマにしているのですが嘲笑っていた「世間」によって一番、愛していた相手が拒絶するようになってしまったという悲哀が印象的でした。「天使」、表題作と「黄泉の女」、「声」、「家族の死」が好きです。

  • mii22. さん

    児童文学作品を含めた初期の単行本未収録短篇集。「コンクリ虫」「こだま」のような可愛らしいものもあるが、一篇目の「花のないお墓」は児童文学とは思えないほど容赦なく皆川さんらしい。全体的に背徳、禁忌の色濃い狂気に満ちた作品だが、数ページの短篇なのでほどよく毒が効いている。表題作と「地獄のオルフェ」「天使」「黄泉の女」が特に良かった。

  • なしかれー さん

    皆川さんの単行本未収録作品を集めた短編集。「日本語の醍醐味」と名付けられたシリーズに相応しい短編集。こんなにも背徳的で退廃的にも関わらず、決して下品ではなく、甘く美しい。読んでいるうちに生と死の境界が曖昧になっていく感覚はむしろ心地良い。

  • caramel さん

    皆川さん、やはり凄い。こちらも70年代の作品ばかりだそうですが、完成度高くどれも読み応えがあった。児童文学作品も収録されているけど、本当に児童文学!?と思ってしまうようなものもあり、皆川節炸裂で良かったです。コンクリ虫は意外にも可愛くてほっこりしました。ドロドロしていても、毎回深みにハマらせてくれる感じで、それが何か心地良い文章で、まだまだ他にも読んでみたいと思いました。

  • ゆう さん

    迷宮のような、霧がかかった別世界のような作品集で感嘆した。「シリーズ日本語の醍醐味」の通り、言葉の魔力が桁外れだったので、シリーズを揃えるのも良いかもしれない。閑話休題、本書の冒頭の児童文学作品と、成人向け(?)作品の差に少し驚いた。前者はより幻想的で、とても好ましかった。後者の成人向け作品よりも好きかも。解説にある通り、作品をジャンルの枠に捉えようとすることが愚かなのだと出版業界にもっと広がればいいな。

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人物・団体紹介

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皆川博子

昭和4年(1929年)、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第二〇回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木

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