月をめざした二人の科学者 アポロとスプートニクの軌跡 中公新書

的川泰宣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121015662
ISBN 10 : 4121015665
フォーマット
出版社
発行年月
2000年12月
日本
追加情報
:
18cm,263p

内容詳細

人類を月へと送ったのは米ソ政争をも利用した天才たち、コロリョフとフォン・ブラウンの夢と情熱だった。

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    映画『ファーストマン』が気になっている。近くの映画館では上映の予定がないようだ。この本はドイツからアメリカに渡った科学者フォン・ブラウンとソ連のコロリョフという科学者が宇宙での競争を始める話だ。スプートニクやガガーリンによる有人飛行で先陣をとったソ連に国の威信をかけたアメリカ。アメリカはジェミニからアポロ11号による月面着陸を行う。今から半世紀前に月に人を送り込んだのだからすごい。その頃日本では銀行や会社では計算にそろばんを使っていたことから当時の科学のすごさがわかる。テスト中に犠牲者も多かったようだ。

  • Miyoshi Hirotaka さん

    フォン・ブラウンとコロリョフ。神が悪戯のように同時期に世に送り出した二人の天才。二人とも月へ行くことを少年時代に夢見て、その夢を生きる目的にまでに高めた。科学者としての道は平坦ではなかった。コロリョフは、粛清に会い6年の囚人生活を送った。フォン・ブラウンは米国に帰化が認められるまで5年の捕虜生活を余儀なくされた。宇宙開発は軍事と政治に密接に関係する。時の政権との駆け引きも並大抵のことではなかった。二人は生前、相見える機会はなかった。今日享受している宇宙開発の成果は、両雄の命を賭けたしのぎ合いの延長にある。

  • Kentaro さん

    宇宙開発競争を繰り広げた冷戦期の米ソはそれぞれ稀有な才能を要していた。ソ連には粛清で強制収容所に送られながら、世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げたコロニョフ。アメリカにはナチスのミサイル開発者と白眼視されながらも、アポロ計画を成功に導いたフォンブラウン。この宇宙を目指した二人の軌跡をおっている。二大大国のライバル対決はこの二人の対決と言っても良い。当時アメリカはロシアの開発力を完全に見くびっていた。だからこそアポロ計画を成功するために力を注ぎ、ソ連を見返してやるとの思いもソの実現に力を貸したのだろう。

  • kochi さん

    60年代、米ソの競争が各方面で行われていて、宇宙空間もその例外ではなかったが、米ソの月探査計画の源流は、ナチスドイツのロケット兵器V2にまでさかのぼれる。本書では、そのV2にかかわりを持つフォン・ブラウンとコロリョフという二人の科学者を中心に、米ソの手に汗握る宇宙開発競争を興味深く描いている。生まれた国や時代の状況に翻弄されながら、米ソの開発競争の中心に位置した二人。大戦後、ソ連がなぜロケット開発で先行したのか?米国がなぜ追いついて/追い越すことができたのか? 気が付けば、読者は、別の地平へ誘われている。

  • ちゃま坊 さん

    「NHK映像の世紀」で米ソの宇宙開発競争をやっていた。二人の天才科学者とはドイツのフォン・ブラウンとソ連のコロリョフのこと。話はヒトラーやスターリンの戦争時代から始まる。ロケット開発はミサイル兵器の歴史でもある。ドイツのV2ロケットから始まり米ソの大陸間弾道ミサイルまで、軍事目的で開発競争が長く続いた。今の北朝鮮のミサイル開発もこれを追いかけているのだろう。人類が月に行ってからもうすぐ50年たつ。今の技術でもやるとなると簡単ではなさそうだ。

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的川泰宣

宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授、日本学術会議連携会員、はまぎんこども宇宙科学館館長、呉市海事歴史科学館大和ミュージアム名誉館長。1980年代に、ハレー彗星探査計画の中心メンバーとして尽力。2005年には、JAXA宇宙教育センター初代所長となる。小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトにも貢献。

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