鶴川日記 PHP文芸文庫

白洲正子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569677828
ISBN 10 : 4569677827
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
追加情報
:
195p;16

内容詳細

「農村の生活は、何もかも珍しく、どこから手をつけていいか、はじめのうちは見当もつかなかった」―。本書は、名随筆家として今なお多くのファンを持つ著者の知性と感性が光る珠玉の随筆集。往時の町田市鶴川での幸福な日々と人々との交流を描いた「鶴川日記」。山の手育ちの著者が憶い出に残る坂を再訪する「東京の坂道」。梅原龍三郎・芹沢〓(けい)介そして祖父と過ごした日々を綴る「心に残る人々」を収録する。

目次 : 鶴川日記(鶴川の家/ 農村の生活/ 村の訪問客/ 鶴川の周辺)/ 東京の坂道(富士見坂から三宅坂へ/ 永田町のあたり/ 麹町界隈/ 国府路の町/ 番町皿屋敷/ 靖国神社の周辺/ 一ツ木の憶い出/ 赤坂 台町/ 赤坂から麻布へ/ 伝通院と後楽園/ 神楽坂散歩/ 八百屋お七と振袖火事)/ 心に残る人々(ある日の梅原さん/ 熊谷守一先生を訪ねて/ 熊谷先生の憶い出―追悼/ 芹沢さんの蒐集/ バーナード・リーチの芸術/ 牟田洞人の生活と人間/ 角川源義さんの憶い出/ 北小路功光『説庵歌冊』/ 祖父母のこと)

【著者紹介】
白洲正子 : 1910年、樺山伯爵家の次女として東京に生まれる。幼少の頃から能に親しむ。学習院女子部初等科修了後、14歳で米国留学。直前に女性として初めて能楽堂の舞台に立つ。1928年帰国、翌年白洲次郎と結婚。戦後は青山二郎、小林秀雄らと親交を結び、文学や古美術の世界へ入っていく。随筆家として数々の執筆活動を続けた。1998年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • フリージア さん

    白洲正子氏の二冊目。鶴川に白洲次郎が住んでいたと知り、その住まいの武相荘まで出掛けたことがあったので読んでみた。鶴川日記の章では、田舎が好きな正子氏が終の棲家を鶴川に見つけてから慌てて引っ越した戦争中の話、当時の近所の様子など。東京の坂道の章では、正子氏の育った頃の赤坂周辺の懐かしい思い出。心に残る人々の章では、交流のあった文化人や薩摩藩士だった祖父樺山資紀さんの事が書かれていた。飾らず正直な気持ちで登場する人物を暖かく描く文章が心地よかった。

  • マエダ さん

    白州正子さんを知るために読了。

  • kana さん

    白洲夫妻の終の住処である武相荘の見学に行く前の予習に。生活への気配り同様に、華美になることなく、行き届いた端正な日本語表現が素晴らしくてうっとりしちゃう。武相荘に関するエッセイは冒頭から1/3でしたが、日々の暮らしへの愛おしさに満ち満ちていて、日本の戦後外交の未来を背負って立つ次郎さん、変わらない日本の美の在り方を追い求めた正子さんの心の拠り所としてこの場所が大切だったことがしみじみと伝わります。東京の坂道や出逢った人々との徒然を綴った残り2/3も芸術や歴史への着想に富み、線を引きたい言葉がたくさん。

  • kawa さん

    直前読了の「風の男 白洲次郎」がとても刺激的だったので、次は氏の奥様である白洲正子さんのエッセイ集を手に取る。「鶴川日記」「東京の坂道」「心に残る人々」の3部構成。「日記」は戦中に移住した鶴川・武相荘(ぶあいそう)での日々を綴る。ここでの話題が「風の男」でも引用されている印象。「坂道」は著者の生まれて永田町等の周辺の坂道を幼少の思い出とともに綴る。都心部の坂の多さをグーグル地図とともに楽しみながらの読書。「心に」は著者と交流のあった画家や作陶家についてのエッセイ。私的にはマニアック過ぎ読者を選ぶ内容かも。

  • ちぃ さん

    戦争の色濃くなる頃、いち早く鶴川に住まいを移した白洲夫妻の日々。友人を疎開させたりとその時代、また人柄が伺える。東京の坂道シリーズが面白過ぎた。麹町、赤坂あたりが閑静な住宅街だったとか今では想像もつかない。赤坂もかつては茜山とよばれていた。プリンスホテルは朝鮮の王子の住んでいた御屋敷跡に建った。色々トリビアが多すぎる〜。最後の方の人付き合いは華麗なる一族感半端なし

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人物・団体紹介

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白洲正子

1910年、東京生まれ。評論家、随筆家。日本の古典・芸能・工芸などの研究家。薩摩藩の海軍大将・樺山資紀、川村純義の孫。幼時より梅若宗家で能を習う。十四歳で米国留学、1928年帰国。翌年、英字新聞記者だった白洲次郎と結婚。43年『お能』を処女出版。河上徹太郎、青山二郎、小林秀雄らを知り、審美眼と骨董、

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