耳そぎ饅頭 講談社文庫

町田康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062749688
ISBN 10 : 4062749688
フォーマット
出版社
発行年月
2005年01月
日本
追加情報
:
15cm,281p

内容詳細

子供の頃から偏屈にだけはなりたくない、と思って、頑張って生きてきた。しかしながら自分の前半生の道のりは偏屈への急な坂道を転げ落ちるがごとき道のりであった。はは。気楽や。偏屈の谷底でそれなりに楽しく暮らしていた私であるが…。人の、社会の、世間の輪の中を彷徨するパンク魂を綴る傑作エッセー。

目次 : 収入のクライベイビー/ 心が融ける。俺は儲かる/ 顕現する、ワオ!暴力世界/ 自由ってアホだよね。/ 人生の転換、精神のこれから/ 口蓋のファンカ/ 蟹道楽因果紀行。へらへら道中/ ついに自宅を新築/ パンク野郎が外遊を/ カット・NG。カット・あぎゃぎゃ〔ほか〕

【著者紹介】
町田康 : 作家・パンク歌手。1962年、大阪府生まれ。高校時代からバンド活動を始め、’81年バンド「INU」を結成、『メシ喰うな』でレコードデビュー。’92年、処女詩集『供花』刊行。’96年発表の処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞・ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年『きれぎれ』で芥川賞、’01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、’02年「権限の踊り子」で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ペグ さん

    それなりに、というかこの一年、連続して町田さんの小説、エッセイを読み続け、今回のは、ある意味同じパターンを踏襲している〜とはいえ、やはりその着眼点の鋭さ、回転する思考につい笑ってしまい。何故こんなに好きなのかと自問。それは底辺の人間、人生の落伍者を基底にしながら、愚行、破錠、綻び、虚無を感じながらも情けなく笑い飛ばす。きっと人間はそれほど強くも無く、いっそ情け無い生き物なんだと。だからちょっとだけ頑張っちゃうのでした。

  • めしいらず さん

    売れんが為に偏屈な性向を改めんとす。刻苦修行。空オーケストラ、歌舞劇、温泉。千葉の夢の国。妙に能動的だ。篭もっておれば魂は易きに流るる。石でも水でも下方に進むこれ必定。易々と屈託。書を捨てよ町に出よう。わきゃきゃ。何や意外と楽しいやないかー。愉快痛快。事前に念入りなる計画練った。練りに練った。が思わぬ方に転がるこれ人生。儘ならぬ中の思わぬ愉悦に気付けたらこれ幸い。でも救済された筈の魂は翌日には元通り。偏屈は易々とは改善できぬ。儘ならぬ生に抗うのか受け止めるのか。どちらにせよ茨の道のりだ。はは。いとをかし。

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 偏屈さゆえに、世の中のありきたりな光景に毒を吐くも、強迫観念のように、その中に飛び込んでいっては、ぐだぐだになってしまうというワンパターンが面白い。うくく。

  • ほほほ さん

    町田康さんのエッセイ。「偏屈」を直すためのちまちました挑戦の数々を書いたもの。町田さんの本はどれも爆笑必至だけど、これは最強かも(笑)ずっと笑ってました(笑)世の中の「奇習」を批判し化けの皮剥ぎまくり。そして、化けの皮を剥ぐのはいいんだけど、剥いだからといってどうなるわけでもなく途方に暮れる結果にしか終わらない町田さん。数々の挑戦はすべて破れ、偏屈は治らず、薄く微笑してこの本も終わりました(笑)ほんと笑える。純文学とパンク好きな方におすすめです。

  • tatsuya さん

    世界観に入り込めず挫折した。ブックオフに売ろうかな。ぐぬぬ。

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人物・団体紹介

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町田康

1981年、パンクロック・バンド、INUのヴォーカリストとしてデビュー。 同バンド解散後、石井聰互監督の『爆裂都市 BURST CITY』に出演するなど個性派俳優としても活動。 1996年には処女小説『くっすん大黒』で文壇デビュー、2000年には『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞した。

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