猫のあしあと 講談社文庫

町田康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062774239
ISBN 10 : 4062774232
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
272p;15

内容詳細

ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながら徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。

目次 : 仕事場の猫たち/ ニゴとトラ/ ケージの引っ越し/ トラの恢復を祈る/ 猫に説法/ カスタマイズ/ トラの引っ越し/ 猫とギター/ トラ丸くなる、しかし…!/ 爪切り大作戦〔ほか〕

【著者紹介】
町田康 : 作家・パンク歌手。1962年大阪府生まれ。高校時代からバンド活動を始め、’81年に伝説的なパンクバンド「INU」を結成、『メシ喰うな』でレコードデビュー。’92年に処女詩集『供花』刊行。’96年に発表した処女小説「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、’01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、’02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、’05年『告白』で谷崎潤一郎賞、’08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    今回は主に保護猫達中心の話。町田さんが面白おかしく、ぼやかして書いているのだと思いますが、野良猫の保護などのボランティアの方が酷くてね。でも受け入れる懐の深さよ。人のエゴについては、別に譲る事にして。先ずはトラの体調不良他諸々が解消して好かったよ。そして次は黒猫エルちゃん。生後間もない所に腎不全で。町田夫妻の献身の元、恢復する様は筆舌に尽くし難く。それとウメチャン、ゲンゾーを看取る事に。それを自分達のせいと思い込み過ぎないで欲しいですね。今回は介護中心ですが、隙間に挟まれる、町田さんの謎行動も微笑ましく。

  • 小梅 さん

    瀕死のエルが助かった。でもケンゾーが死んだ…ワクチンも猫の状態をよくよく診た上で打たないと、それが原因で死ぬ事があるのを知った。

  • めしいらず さん

    世は空前の猫ブーム。動物好きな人に是非とも読んでほしいこのシリーズ。人間に傷つけられた命を沢山抱え込み、次々起こるトラブルに仕事を打ち遣り奔走し、目の前で失われた命を惜しみ咽ぶ著者。綺麗事だけでは済まない別の命と暮らす責任の重さを、他方で愛情を貰えず消えゆく命がある現実の厳しさを、身を以て教えてくれる。最近、友人が保護団体から猫を預かり里親へと繋ぐ仕事を始めた。意義のある仕事だと思う。私は利己的だと承知しているから決して動物は飼わない。その程度の常識はあるつもりだ。彼らは人間の孤独を埋める為の存在に非ず。

  • ふう さん

    「猫にかまけて」についで町田氏の猫物語2冊目。「かまけて」でも感じたことですが、町田氏と奥様の猫たちに対する誠実さや責任感には本当に頭が下がります。私自身も相当な猫好きを自負していますが、こんなとき同じようにできるのだろうか考えると『う〜ん、どうかな。』とうつむいてしまいそうです。飼っている猫だけでなく保護団体から預かった猫、拾ってきた猫たちにも隔てなく愛情を注ぎ、生まれてきた喜びを感じてほしくて奔走する姿に、多分町田氏は猫以外の動物やもちろん人間に対してもこんなに誠実で温かいのだろうなと思いました。

  • ペグ さん

    ココアパウダーと牛乳がちゃんと混ざりきっていないみたいな柄が面白いサビ猫のココアが22歳で亡くなって。そして又々やって来た猫たち。そんな猫たちのエピソードや町田さんのとどまるところを知らない妄想がたまらない。どの猫がどの猫やら?!時が経ったらきっと又読みたくなるようなシリーズだ。

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人物・団体紹介

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町田康

1981年、パンクロック・バンド、INUのヴォーカリストとしてデビュー。 同バンド解散後、石井聰互監督の『爆裂都市 BURST CITY』に出演するなど個性派俳優としても活動。 1996年には処女小説『くっすん大黒』で文壇デビュー、2000年には『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞した。

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