のげしとおひさま 幼児絵本ふしぎなたねシリーズ

甲斐信枝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834081947
ISBN 10 : 483408194X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
追加情報
:
24p;21X24

内容詳細

カエルやアリやチョウのように自分もどこかへ行けたら……のげしはそう願っていました。しかし、のげしは立っているだけで、どこにも行くことができません。のげしは大好きなおひさまに相談します。のげしの思いを知ったおひさまは、「わたしの光を一生懸命すいこんでいれば、きっとどこかへ行けますよ」と優しく語りかけます。それから朝がくるたび、のげしははなびらをいっぱいに広げ、おひさまの光をすいこみました。そして、ある日……。
わたげによって種を遠くへ運ぶ、のげしの生態を通し、芽を出した場所からは動くことのできない植物としての生き様を、真摯に描きます。(「ちいさなかがくのとも」2007年5月号として刊行された作品のハードカバー版です)

【著者紹介】
甲斐信枝 : 1930年、広島県に生まれる。故清水良雄氏(光風会会員、童話雑誌“赤い鳥”の画家)に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kawai Hideki さん

    カエルやアリをみて、「好きなところへいけるからいいなあ」と羨ましがるのげし。我が身は地面に立っているだけで、どこにも行けないと嘆く。しかし、おひさまは優しく「私の光を一生懸命吸い込んでいれば、きっとどこかへ行けますよ」と諭す。のげしは、言われた通り光を吸い込むが、一向に動ける気配がない。諦めかけたその時、白い綿毛が…。地面に縛られたのげしの嘆きが、故郷の母の嘆きと重なって見えた。私は綿毛として、どこまでも飛んで行こう。

  • 東谷くまみ さん

    裏表紙に描かれた、お陽さまの光をさんさんと浴びてまた新たな命を抱えて飛び立つ準備をしている綿毛たちが本当に愛しい。春の空気に満ちる命の息吹が甲斐さんの絵からバシバシ伝わってくる。春の風に吹かれ、旅立つ綿毛たち。清々しい空気とふんわりとした日向の匂いまで感じるようだ。最後のページに描かれたカエルや虫たちが命を祝福しているようで、思わず笑みがこぼれた。甲斐さんの絵、やっぱり大好きだなぁ🥰🥰🥰

  • れっつ さん

    春から秋にかけ、道端に咲く、茎の長いタンポポのようなのげし。ある時のげしは思いました。わたしも、カエルやアリやちょうちょたちのように、自分で自由にどこかへ行ってみたいと。するとおひさまは言います。「わたしのひかりをいっしょうけんめいすいこんでいれば、きっとどこかへいけますよ」来る日も来る日もそれを守ったのげしは、やがて、とうとう…!ずっとそばに寄り添っているカエルが可愛い♡。甲斐信枝さんの素朴でリアルな優しい絵、隣町の図書館ではこれがYA棚にあり、たしかにティーンズにこそ読み語りたい春の和みの1冊です✨

  • anne@灯れ松明の火 さん

    新刊棚で。丁寧に描かれた写実的な絵と優しいお話。人は誰でも他人がよく見える。あの人はこれができて、いいなぁ。この人はあれができる、羨ましい。私は真面目に頑張っているのに、なかなか報われない……。のげしの願いは叶うだろうか。恥ずかしながら、のげしを知らなかった。たんぽぽかな〜って。子どもにとっても、のげしという花を知り、理解するきっかけにもなるだろう。

  • とよぽん さん

    甲斐信枝さんの絵本。空き地の雑草を5年間追跡した絵本もよかったが、これは大地から離れられないのげしが、種になってどこまでも飛んでいくお話。最後のページの絵がとても素敵で、植物に寄せる作者の愛情が伝わってきた。

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人物・団体紹介

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甲斐信枝

1930年広島県生まれ。広島県立府中高等女学校在校時より、画家の清水良雄に師事。慶応義塾大学で教授秘書として勤務後、童画を学ぶ。1970年に紙芝居『もんしろちょうとからすあげは』を出版、以後、身近な自然を題材にした科学絵本を手掛ける。5年にわたり、比叡山の麓で畑の跡地の観察を続けて描いた『雑草のくら

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