霧ふかき宇治の恋 新源氏物語 上巻 新潮文庫

田辺聖子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101175225
ISBN 10 : 4101175225
フォーマット
出版社
発行年月
1993年11月
日本
追加情報
:
16cm,364p

内容詳細

平安王朝の宮廷ドラマの華麗な覇者、光源氏の、因果応報ともいうべき秘められた業を背負って生れた、もの静かな貴公子・薫。彼を敬愛するがゆえに、その切実な求愛に応えることを拒みとおして逝った大君。運命の恋人たちの愛は、さらに変転しながら、川をくだる…。流麗な文章と巧みな構成を以て、世界の古典を現代に蘇らせた田辺版・新源氏物語、待望の完結編「宇治十帖」上巻。

【著者紹介】
田辺聖子 : 1928(昭和3)年、大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。’64年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、’87年『花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女』で女流文学賞、’93(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を、’94年菊池寛賞を受賞。また’95年紫綬褒章、2008年文化勲章を受章。小説、エッセイの他に、古典の現代語訳ならびに古典案内の作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    光源氏亡き後の物語になります。息子の薫と匂宮が主人公となり、大君、中の君、浮舟と絡みながら恋愛譚がつづられるのでしょうね。運命の恋人たちの愛は二転三転しつつ、奏でられていきます。次で最終巻。果たして恋愛の行方はどこに行き着くのでしょう。

  • kagetrasama-aoi(葵・橘) さん

    「霧ふかき宇治の恋」上巻。『匂宮』の巻から『宿木』の巻まで。光源氏の息子薫(実際は柏木の衛門督の子)が主人公。自分の生まれを知り懊悩したり、それでいて恋をしたり。千年経っても人間て変わらないなぁ…と。大君の気持ちもわかりすぎる程です。当時後楯を失った女性が結婚に悩むのはもっともです。それにしても男も女も考え過ぎなのでは!まあ、それが源氏物語なんでしょうけど。

  • aika さん

    舞台は京と宇治。女三の宮の不義の子でありながら源氏の子として生を受けた薫が、世間から忘れられ宇治にひっそりと佇む姫君姉妹と出会ったことで、匂宮をも巻き込まれて恋愛模様が広がり深まっていく宇治十帖のはじまりです。自分の幸せよりも妹である中の君の幸せを一心に願い、互いに想いあっているのに薫に対して素直になれない大君は誇り高く、病の床でふたりが心を通わせた場面は葵の上と源氏を彷彿とさせます。源氏とは血が繋がらず、慎重な性格でありながらもどこか似ている薫には、因縁の深さというものがしみじみと感じられました。

  • ちゃいろ子 さん

    本編のように夢中になれるかなぁと不安を抱きながら読みだしたが、杞憂だった。 最初のページから心を掴まれ夢中で読んでしまった。 私は、昔から薫のように悩み深い主人公が大好きな質なので、、、 後編へ

  • 優希 さん

    光源氏死後の物語になります。物静かな貴公子である薫が主人こぷ。運命の恋人たちの愛の歯車が軋みながら回っているように思えました。二転三転しつつ奏でられていく宇治十帖の風景が見せるもとは。下巻も読みます。

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人物・団体紹介

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田辺聖子

1928年、大阪生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる…』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で98年に泉鏡花文学賞と99年に読売文学賞、2003年『姥ざかり花の旅笠』で蓮如賞を受賞。0

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