仙人と呼ばれた男 画家・熊谷守一の生涯

田村祥蔵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120050275
ISBN 10 : 4120050270
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;20

内容詳細

常識や社会通念を超えて生き、仙人と呼ばれた画家・熊谷守一。偉大な父のもとでの特異な幼少期。東京美術学校での若き芸術家たちとの友情。故郷・岐阜県付知の山中での孤独な生活。売るための絵を描けず、超貧乏を続けた壮年期。やがて身近の虫や草花を題材に独自な画風を築いていった。生涯、名利に背を向け、文化勲章も辞退した。日本の洋画史に大きな足跡を残した、九十七年の特異な生涯を探った、ノンフィクションの傑作。

目次 : 第1章 付知、岐阜、そして父/ 第2章 東京美術学校―友と師/ 第3章 樺太、「蝋燭」、裏木曽山中/ 第4章 結婚、二科会、貧乏、子供の死、描けない絵/ 第5章 新しい家、水墨画、書、広がるファンの輪/ 第6章 池袋モンパルナス、利行、「ヤキバノカエリ」、ギャルリ・ムカイ/ 終章 猫、再び書、赤ん坊、そして死

【著者紹介】
田村祥蔵 : 1937年、新潟県柏崎市生まれ。1962年、東京大学文学部卒業。日本経済新聞社入社。社会部、文化部記者を経て文化部長、論説副主幹、出版局長、取締役事業局長などを歴任。その後、日経映像社長、女子美術大学監事、財団法人清春芸術村理事などで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    改めて、熊谷守一という人の人間的な素晴らしさに魅了される。世俗的な欲望は一切ないし、「素晴らしい芸術を描こう」というような気持ちすらない。そんな人だから多くの人が熊谷さんを支える。尋常でない貧乏、幼い子供たちの病と死、そして画家でありながら絵が描けないという三重苦の人生の中でも、夫婦して心が荒まない。どこかで希望と明るさを持っているから彼らに手を差し伸べる人たちが集まってくる。熊谷さんは、本当は「仙人」ではなく、人一倍感情にあふれた人間である。「陽の死んだ日」や「ヤキバノカエリ」や「仏前」を見ればわかる。

  • okatake さん

    著者は、日経新聞「私の履歴書」掲載時の記者。そして、『へたも絵のうち』の出版に至りました。本文は当然の如く『へたも絵のうち』に基づいていますが、その後の研究・取材を加え、著者の考察を入れた伝記になっています。 画家としての資質、作品の出来映え以上に、人となり、生き方、歩み方が多くの人(芸術家ばかりではなく、コレクターや一般の人びと)の共感を得る様を見ると、生き方の深さを感じます。それは、こざかしさや社会的な成功とは全く異なる次元でのもの。私は追い求めても、永遠に手にれることができない形のないものです。

  • あきこ さん

    画家熊谷守一の展覧会が開かれている。ポスターの猫の絵に惹かれて興味を持った。見に行く前にその画家の生涯を軽く予習するつもりで手に取った。読んでみたら心が大変なことになった。その生きざまに惹かれてしまったのだ。このような人が他にいるだろうか。天性の正直者で優しく温かい。一生貧乏だったと言われている日々のなかに不幸の影はない。しかし苦悩はあった。わが子の死、描けない時期・・。人が自分の一生を全うするとはこういう生き方なのではないかとそんな風に思った。まだ作品を見ていないのに。早く見に行かなくては。

  • takao さん

    ふむ

  • 魔威駆 さん

    紆余曲折ってやつですな、この人の生き方は。でも働きたくないっていうなんか信念みたいなものがあるのが面白い。

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