新名曲が語る音楽史 アナリーゼで解き明かす グレゴリオ聖歌からポピュラー音楽まで

田村和紀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784276110151
ISBN 10 : 4276110157
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
21cm,210p
210p A5

商品説明

アナリーゼで解き明かす
新 名曲が語る音楽史
グレゴリオ聖歌からポピュラー音楽まで

田村和紀夫 著
A5・212頁

好評の『名曲が語る音楽史』の改訂版。第二部 バロックの第1章 感情表現としての音楽が新たに書き下ろされ、第五部 現代の内容が一新しました。
前者では通奏低音の発生が考察され、第2章の拍子論と組み合わされて、バロック理解のための構成が整えられました。後者の第1章 新しい響きを求めてでは、19世紀ロマン派から次の時代への移行期に何が起きたのかが包括的かつ具体的に論じられます。同第2章 「現代音楽」としてのポピュラー音楽では、ポピュラー音楽を音楽史の流れの中で位置づけました。
こうして、改訂版は副題どおり「グレゴリオ聖歌からポピュラー音楽まで」の西洋音楽史を、いっそう俯瞰的に網羅することになり、音楽史を考えるための主要テキストとして更に充実。本書の大きな特色である名曲から具体的に「アナリーゼで解き明かす」アプローチは、改訂でも一貫しています。(音楽之友社)

目次
  まえがき
第一部 中世とルネサンス
 第1章 祈りの音楽的形姿−グレゴリオ聖歌の特質と魅力−
 第2章 西洋音楽の始動−中世世界の投影:初期多声音楽−
 第3章 カデンツの成立−デュファイが築いた西洋音楽の基礎−
第二部 バロック
 第1章 感情表現としての音楽−通奏低音の発生−
 第2章 音楽の「目覚め」−バロックにおける拍子の発見−
 第3章 「海」としてのバッハ−その時代性と超時代性−
第三部 古典派
 第1章 シンフォニーとソナタの誕生−近代社会と音楽の諸相−
 第2章 古典派の形式原理−《フィガロ》が解き明かす「ソナタ形式」−
 第3章 ミューズの贈り物−モーツァルト的なものを求めて−
 第4章 器楽の最終解答−ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ−
第四部 ロマン派
 第1章 《魔王》が開示した世界−ロマン派の表現領域−
 第2章 ロマン派の俯瞰図−ピアノ音楽で辿る19世紀−
 第3章 示導動機と感情表現−《トリスタン》の深層心理−
 第4章 「子守歌」としての芸術−ブラームスのロマンティシズム−
第五部 現代
 第1章 新しい響きを求めて−調性を超える道−
 第2章 「現代音楽」としてのポピュラー音楽
  機能和声とは
  西洋史・音楽史年表
  あとがき−改訂にあたって−

内容詳細

目次 : ■【第一部】中世とルネサンス / 第1章  祈りの音楽的形姿 − グレゴリオ聖歌の特質と魅力 / 第2章  西洋音楽の始動 − 中世世界の投影:初期多声音楽 / 第3章  カデンツの成立 − デュファイが築いた西洋音楽の基礎 / ■【第二部】バロック / 第1章  感情表現としての音楽 − 通奏低音の発生 / 第2章  音楽の「目覚め」 − バロックにおける拍子の発見 / 第3章  「海」としてのバッハ − その時代性と超時代性 / ■【第三部】古典派 / 第1章  シンフォニーとソナタの誕生 − 近代社会と音楽の諸相 / 第2章  古典派の形式原理 − ≪フィガロ≫が解き明かす「ソナタ形式」 / 第3章  ミューズの贈り物 − モーツァルト的なものを求めて / 第4章  器楽の最終解答 − ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ / ■【第四部】ロマン派 / 第1章  ≪魔王≫が開示した世界 − ロマン派の表現領域 / 第2章  ロマン派の俯瞰図 − ピアノ音楽で辿る19世紀 / 第3章  示導動機と感情表現 − ≪トリスタン≫の深層心理 / 第4章  「子守歌」としての芸術 − ブラームスのロマンティシズム / ■【第五部】現代 / 第1章  新しい響を求めて − 調性を超える道 / 第2章  「現代音楽」としてのポピュラー音楽 / ●機能和声とは / ●西洋史・音楽史年表 / [著者]田村和紀夫

【著者紹介】
田村和紀夫 : 1952年、石川県七尾市生まれ。国立音楽大学楽理科を卒業、同大学院修士課程を修了、音楽学を専攻する。現在、尚美学園大学教授。芸術情報学部で西洋音楽史と音楽美学を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Wataru Hoshii さん

    音楽史の記述は、しばしば事項の羅列と中途半端な楽理解説に終わることが多いのだが、「どうして人々がこういう響きを求めるようになったのか、そしてそれはどのようにして音楽的に実現されているのか」というユニークな視点から記述されているのが本書。西洋音楽史の中心にあるのが調性システムであり、そのシステムを人々がどのように活用してきたか(それは現代のポピュラー音楽の中でさらに発展している)を分析するべきだという議論は明快。ただ、和声法を少しかじっただけの僕にはなかなか歯ごたえのある記述だった。面白いけど難しい。

  • たけぞう さん

    とても面白く読んだ。中世から現代までの様々な作品を分析し読み解いていく中で、西洋音楽の変遷を眺めてみようという本。鋭く切り込むような指摘がそこかしこにある。和声の初歩的な知識があれば内容についていくことはできると思う。

  • マイ さん

    ピアノを前に読みたかったです。グレゴリオ聖歌から現代まで形は変われど音楽がつづいていることを描いてくれているのが面白かった。

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田村和紀夫

1952年、石川県七尾市生まれ。国立音楽大学楽理科を卒業、同大学院修士課程を修了、音楽学を専攻する。現在、尚美学園大学教授。芸術情報学部音楽表現学科で西洋音楽史と音楽美学等を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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