ただならぬぽ

田島健一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781409290
ISBN 10 : 4781409296
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
214p;19

内容詳細

目次 : 記録しんじつ/ 帆のような/ 音楽噴水/ 雨後/ 不思議な婚姻/ 蓬髪の使者/ 咲いてみれば/ 月と鉄棒/ ふかい霧/ 鶴が見たいぞ〔ほか〕

【著者紹介】
田島健一 : 1973年東京生。石寒太に師事。「炎環」同人。同人誌「豆の木」「オルガン」参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 太田青磁 さん

    音楽噴水いま偶然のこどもたち・欠礼の都市にひかりの冬きたる・風花の奥のしずかな披露宴・ここ押すとくちびる出ますクリスマス・数学に雲雀はじまる木の扉・鳥雲にもう打つ場所のないオセロ・きさらぎの泥のひかりを撮るカメラ・原子炉がこわれ泉は星だらけ・ゆるく窪む人も枕も空豆も・沙羅の花双子をふとくふちどるフォト・紫陽花をあやつる声のない星座・うつくしき朝日を値切る金魚売り・ルミネ瑠璃るら呆と手放す天の川・霧晴れてときどき雲を見る読書・生まれては死んでは開く障子かな・兎の眼うつくし紙のような自我

  • kentaro mori さん

    ⚫️ところてん突然つよく名前呼ぶ⚫️火のなかへ音符たすけにゆく蜥蜴⚫️静寂に兎を置けば走りだし⚫️薔薇を見るあなたが薔薇でない幸せ⚫️ただならぬ海月ぽ光追い抜くぽ

  • 豆ぐみ さん

    2017年、ふらんす堂刊。〈繭と糸食欲と逃げたい身体〉〈姉妹夏服ほそながい舟を押す〉〈白鳥定食いつまでも聲かがやくよ〉〈海ぞぞぞ水着ひかがみみなみかぜ〉〈晴れやみごとな狐にふれてきし祝日〉などなど

  • ; さん

    俳句と川柳の違いについて考えた。

  • ぷほは さん

    最近とんどご無沙汰だった句集。ため息をつくように歌が出てきたという啄木などとは異なり、作者はあとがきに書かれているようにびくんびくんと痙攣するように句を作っているような。「兎抱けば夜のようねと笑われる」。欠落部分が何かを想像させる余地というより、欠落そのものとしてこちらを吸い込む穴のように迫ってくる感じが気持ちいい。「ここ押すとくちびる出ますクリスマス」。時々遊びが過ぎる気もするが、技巧うんぬんを読めない私などにはちょうどいい飛躍でもある。「金木犀うちがわにもう一人いる」、「梟や息のおわりのきれいな詩」。

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田島健一

1973年東京生。石寒太に師事。「炎環」同人。同人誌「豆の木」「オルガン」参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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