浪漫疾風録 中公文庫

生島治郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122068780
ISBN 10 : 4122068789
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
追加情報
:
308p;16

内容詳細

二十三歳の越路玄一郎が入社したのは、個性派揃いの梁山泊のような出版社だった。部長の田村隆一に仕事を叩きこまれ、都筑道夫の後を受けて『EQMM』編集長を務め、そして作家に。一九五六年〜六四年の疾風怒涛の編集者時代と戦後ミステリの草創期を活写する、ハードボイルド作家の自伝的長篇小説。“巻末エッセイ”河合靖/“解説”郷原宏。

【著者紹介】
生島治郎 : 1933(昭和8)年中国・上海生まれ。本名・小泉太郎。早稲田大学第一文学部卒業。56年早川書房に入社。都筑道夫の後を受け『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)』の編集長を務めるが、小説執筆のために退社。64年『傷痕の街』でデビュー、67年『追いつめる』で第五七回直木賞を受賞。89年から93年まで日本推理作家協会の理事長を務めた。2003(平成15)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • てら さん

    生島治郎の早川書房の編集部員時代を描いた半フィクション的自伝。最初に登場する田村隆一をはじめ、ビッグネーム(の若き日)しか出てこない、とんでもない豪勢さと、彼らの豪傑奇傑ぶりにくらくらする。最初の奥さん(小泉喜美子)との関係もかなり踏み込んで書いている。100%の事実ではないにせよ、簡潔で要を得た文章で綴られた一級史料。

  • Inzaghico さん

    田村隆一は、別のところからも話を訊いたことがあるが、生島の分身である主人公の越路によれば「ずぼらで怠け者」だが、真面目な話になると照れて話を逸らすところは江戸っ子だ。韜晦癖があるのだ。小泉喜美子との結婚生活は、あまり幸せそうな感じが伝わってこなかった。小泉のほうが惚れていたということもあるのかもしれないし、越路が彼女の才能に嫉妬したというのもあるのだろう。彼女の『弁護側の証人』(傑作!)が称賛されたのも手放しで喜べないのを吐露しているのは正直というか、なんというか。

  • トランザム7000 さん

    なんでもかんでも昭和と言う時代が良かったわけではない。今は土日には休みがあるし、残業代だって貰える。だけど、昭和が懐かしく思うのは、良くも悪しくも『いい加減』な時代であり、今のようなコンプライアンスガチガチで窮屈な社会に辟易しているからかもしれない。本作はそんな『いい加減』な時代を駆け抜けた1人の編集者の物語。あんな人やこんな人が実名で登場しており本好きにはたまらない。読後は必ず生島治郎さんの小説が読みたくなる(はず!)

  • やま さん

    著者の自伝的小説であるが、推理小説とSF小説の出版で名高い早川書房創成期の推理小説史でもある。文章が簡潔明快。

  • 近江 さん

    著者の早川勤務時代のエピソードを面白おかしく小説家した一冊。出版社内の仕事と給与事情やそこから派生してくるバイト制度の状況はなかなかにブラックではあるものの、エンタメ業界沼にどっぷりハマった人たちからすると非常に身につまされつつ面白い。この本から入ったので、作者の著作も読んでみたくなる次第

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人物・団体紹介

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生島治郎

1933年上海生まれ。早稲田大学英文科を卒業し、デザイン事務所勤務を経て早川書房に入社。日本版『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』創刊に携わり、のち第二代編集長に就任する。退社後の64年に長編『傷痕の街』を刊行し作家デビュー。67年、『追いつめる』で第57回直木三十五賞を受賞する。89年から

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