ルポ 希望の心びと ここまできた認知症の当事者発信 朝日選書

生井久美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022630551
ISBN 10 : 4022630558
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

2014年、認知症の本人たちによる初の当事者団体が生まれた。首相と面談して政策を提言。いま、社会や地域、医療・ケアの現場を大きく変えようとしている。本人同士が出会い、つながり、発信する。認知症の常識を変える「当事者の力」!その鮮やかな軌跡と最先端を、23年前「痴呆病棟」で取材を始めた記者が、蓄積された事実から伝える。世界の先頭を走る豪州やカナダの当事者との出会い、日本で初めて語った女性、39歳で診断された男性。IT時代、「記憶はなくても記録が残せる」と工夫を発信する人、自分のなかの認知症に対する偏見に気づき人間観を仲間と問い、「深化」する「希望の人びと」の物語。

目次 : 「私はアルツハイマーです」語り始めた人たち/ 「私は私になっていく」クリスティーンとポールを豪州に訪ねて/ 「私たち抜きには何も始まらない」京都国際会議で各国の本人が訴え/ 「人生は冒険!」21世紀のヘレン・ケラー、リンをカナダへ訪ねて/ 「私、バリバリの認知症です」初の当事者・医師・OTトリオ講座/ 「仲間がふえて素晴らしい人生になった」エポック!初の当事者座談/ 「自分たちの声で社会を変えたい」初の当事者団体始動/ 「働き、人をつなぐのも僕の役割」39歳でアルツハイマーに/ 「認知症をめぐる問題のほとんどは『人災』」望まぬ精神科病院入院/ 京都式「本人」が政策評価/ 「自立って“依存先”をふやすこと」当事者の力、問われる私たちの力

【著者紹介】
生井久美子 : 京都市生まれ。朝日新聞記者。上智大学文学部心理学科卒。1981年、朝日新聞社入社、仙台支局、政治部をへて学芸部、生活部などで医療、介護、福祉の現場を取材。編集委員、記事審査室の後、報道局夕刊企画班(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Ikutan さん

    「覚えていることはそんなに大切でしょうか?私はこの瞬間をこんなに楽しんでいるのに。」この本は、実際に認知症と診断された当事者たちの活動と社会や地域に向けて発信された思いをまとめたもの。認知症をテーマとした小説はいくつか読んだが、殆どが家族の視点で描かれていて、当事者の視点に立って考えたことはあまりなく、とても勉強になった。折しも今日の新聞で『認知症国際会議in京都』が取り上げられていたが、65歳以上の4人に一人が認知症という時代、主人公として当事者の言葉に耳を傾けることは大事だ。多くの人にオススメしたい。

  • Porco さん

    著者の意識の高さが少々鼻につくけれども、認知症についての見方を変えてくれる良い本。自分も生きていればなる可能性がかなりあるわけですし。

  • のぶりん さん

    認知症になったら人生は終わりではなく「自分で判断して」人生を決めて楽しく暮らしてる方達がいる。「不便だけど不幸ではない」と、主体的に生きていける。そんな共生の優しい社会でありたいと「認知症」当事者が活動してるのも希望を感じる。そうよね、認知症も他の病気や加齢と同じでケアーと必要な手があれば「不幸」にならなくて済むよね。ちょっと受け入れる勇気が持てました。

  • Akira Kumoi さん

    「覚えているかと聞かないでください。覚えていることがそんなに大切でしょうか?私は、今を、この瞬間をこんなに楽しんでいるのに。そのことが大切だと思うのに」認知症当事者の方々の言葉がひとつひとつ心に響きます。ただ「感動とは感じて動くこと」。次は私たちが動く番ですね。

  • VSきょうちゃん さん

    65歳以上の4人に1人は認知症。はたして自分はどちらになっていくのか?どちらというより境界は難しいかもしれない。加齢とともに認知機能は低下していくから。当事者からの発信ということで興味深く読んだ。常に刺激があるほうが認知低下が防げる。

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