沖縄の自己決定権 その歴史的根拠と近未来の展望

琉球新報社

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784874985694
ISBN 10 : 4874985696
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
新垣毅 ,  
追加情報
:
252p;19

内容詳細

沖縄が日本に「復帰」して43年、基地被害は続き、戦争や紛争が起きれば標的になります。
米軍基地機能はより強化され、新基地建設が強行されています。
米国統治下で沖縄の人々がめざした「平和憲法下への復帰」とは何だったのか――。
沖縄の人々の「自己決定権」への希求は、反復されてきた問いの行き着いた願いでもあります。

沖縄の民意が、日本政府に一顧だにされない状況の危機感から、沖縄の明るい将来展望を切り開くために、
琉球新報社はキャンペーン報道『道標(しるべ)求めて―琉米条約160年 主権を問う』を企画(第1回は昨年5月1日)、
社を挙げての取り組みとなりました。
連載は開始直後から反響が大きく、100回を数える長期連載となりました。
本書はその連載記事、特集などを再構成、加筆をして編集したものです。

琉米条約から161年、そして県民の4人に1人を失った沖縄戦から70年、沖縄はいま最大の岐路に立っているといえます。
沖縄の自己決定権の確立めざす歴史的根拠を検証し、識者の意見をもとに、「自立」への展望をさぐります!

沖縄が日本に「復帰」して43年、基地被害は続き、戦争や紛争が起きれば標的にされる負担は変わりません。
基地機能はむしろ強化され、新基地建設が強行されています。
米国統治下で沖縄の人々がめざした「平和憲法下への復帰」とは何だったのか――。
「自己決定権」への希求は、この反復されてきた問いの行き着いた願いでもあると思います。

 沖縄の民意が一顧だにされない状況の危機感から、どう沖縄の明るい将来展望を切り開くかを模索するために、
琉球新報社はキャンペーン報道「道標(しるべ)求めて―琉米条約160年 主権を問う」を企画(第1回は2014年5月1日)、
社を挙げての取り組みとなりました。連載は開始直後から反響が大きく、100回を数える長期連載となりました。
本書はその連載記事、特集などを再構成、加筆をして編集したものです。

 琉米条約から161年、そして県民の4人に1人を失った沖縄戦から70年、沖縄はいま最大の岐路に立っているといえます。
この緊迫した状況の中で、本書が一本の「道標」となることを願ってやみません。

【著者紹介】
新垣毅 : 1971年、沖縄県那覇市に生まれる。琉球大学卒、法政大学大学院修士課程修了(社会学)。1998年、琉球新報社入社。中部支社報道部、沖縄県議会・政治担当、社会部遊軍キャップ、編集委員、社会部デスクなどをへて、2014年4月から文化部記者兼編集委員。2011年には、キャンペーン報道「沖縄から原発を問う」取材班キャップを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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地元2大紙の一つ、琉球新報社がこのような...

投稿日:2015/07/09 (木)

地元2大紙の一つ、琉球新報社がこのような本を出版するのは意義があると思う。今後、沖縄がどの様な道に進むとしてもアジア・太平洋地域の平和と安定には沖縄とアメリカの友好関係を構築することが大切である。琉球新報社が沖縄とアメリカの友好の礎を築く役割を担ってもらえるよう期待する。

ハンク さん | 沖縄県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 冬佳彰 さん

    資料として読んでいた本。この最中に、某言論人(言論人などとは、俺は1ミリも考えていないが)の馬鹿げた行動が出回っている。沖縄の現状を検討するのにウィーン条約法条約51条にまで遡る知的体力を尊敬する。て言うか、米国のハワイ王国への謝罪も、これを根拠にしている。「それ、俺らに関係ない」と言う日本のほうが、国際的にガラパゴスなんだろう。表面的にせよ。すべては歴史の積み重ねと法の上にある。それを知るのに大変良い本だが、まあ「俺は俺の信じるものしか信じないぜー」という向きは、どうせ読まないな、という諦めもあるなあ。

  • Yasuhisa Ogura さん

    幕末から明治初期にかけて、琉球が日本に編入される過程を解説したもの。現在の沖縄問題とどのように関連づけるかは別として、かつて琉球は独立国として、アメリカ、フランス、オランダと修好条約を締結していたという指摘は重要である。また、琉球を支配していた島津家は、パリ万博に琉球国王として参加していた。さらに、日本へ編入後、明治政府は中国との摩擦を回避するため、石垣島などを中国へ割譲することも検討していたという。このような指摘がなされていることを知るだけでも、現在の沖縄問題に対する見方は異なってくるだろう。

  • トラッキー さん

    沖縄に赴任した同僚から、向こう(沖縄)とこちら(本土)では常識が全く異なることに驚いたが、世界の常識はどちらかといえば沖縄の常識に近いのではないかと思い始めたと聞いた。日本人は皆、日韓併合は歴史で習って知っているが、沖縄も1879年に「併合」された事実を知らない。数百名の武装警官と兵士で首里城を取り囲み、尚泰王に「沖縄県設置」を通達、強制的に合意させ、幕府に先立ってペリー総督と結んでいた琉米修好通商条約原本を「接収」した。不幸な歴史を乗越えて戦後日本復帰を望んだ沖縄の人たちを本土の日本人はどう遇したか。

  • まっちゃん さん

    沖縄のこれから進むべき方向性について考えさせられる内容でした。とても良い本です。

  • 健康平和研究所 さん

    沖縄は併合された 韓国が併合されたように 146頁→日本の最大の問題は、米国との2国間同盟に特化した、あまりにも偏った安全保障のくびきから解放されていないことだ。その最も大きなしわ寄せを沖縄に負わせている。事実上、軍事的植民地のような状況だ。日米の軍事同盟の性格を弱め、平和的関係へ徐々に移っていく必要がある。  中国が中心になり、6カ国協議が前に進めば、東北アジアのきな臭い関係は少しは和らぐだろう。(続く)

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