富萍 上海に生きる コレクション中国同時代小説

王安憶

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585295167
ISBN 10 : 458529516X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
410p;20

内容詳細

1960年代半ばの上海。束の間の安定期にあった大都会を舞台に、田舎から出てきた少女の結婚をめぐってゆれ動く心や家族に対する複雑な思いを描き、勤勉で素朴な「生活」の詩情をうたいあげる表題作。ほかに、庶民たちの日常のディテールをきめ細かに描き出す短篇3作を収録。

【著者紹介】
王安憶 : 1954年、南京生まれ。最初は下放体験を描く作家として出発。中篇『小鮑荘』(1985)は、「ルーツ探究の文学」(中国伝統文化に根ざした文学創作)の成果として高い評価を得た。90年代以降は、長年暮らしてきた上海の市民生活を描く作品に定評がある。現在は中国作家協会副主席、上海作家協会主席の要職にあるほか、復旦大学教授の肩書も持つ

飯塚容 : 1954年生まれ。中央大学文学部教授。東京都立大学大学院博士課程満期退学。専門は中国現代文学、演劇

宮入いずみ : 1962年生まれ。中央大学ほか講師。東京都立大学大学院博士課程中途退学。専門は、中国現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • AR読書記録 さん

    表題作。(相対的に)長いけどそれほど大きな出来事があるわけではなくて、でもこんなふうに日常と時々の記憶に残る瞬間を経ながら、それぞれ人生を歩んでいくのだよな、としみじみする。舞台背景については解説を読まねばわからず、しかも味読する上で重要な情報だったと思うので、やはり解説がついていることはとてもありがたい。これだけでも満足だったけど、「酔客」がまた良かった。酒席にいる人たちは、ここまで明確に意識(言語化)はしていないまでも、こうした感覚を持って飲んでいるものなのかな。やはり世界において酒は大きな存在だな。

  • Hiroko さん

    『富萍』は、上海の懐かしい光景が目に浮かぶよう。それぞれの境遇を生きている人達の暮らしぶりが、手に取るように伝わってきた。『姉妹行』は圧巻。今の中国で十分起こりうる出来事を背景に、追い詰められて強くなっていく女性の姿がリアルに描かれていた。

  • 勉誠出版営業部 さん

    王安憶の『富萍』を読了。1960年代の上海の生活を描いた表題作ほか全4作品を収録。飲み会がバトルみたいに描かれた「酔客」が面白かった。

  • コカブ さん

    「富萍―上海に生きる」「酔客」「姉妹行」「暗い路地」を収録。「富萍―上海に生きる」は長編で、富萍は親族が決めた結婚相手のおばあちゃんが住む上海に行く。おばあちゃんは家政婦をしていて、富萍もしばらく同居する…。設定は1960年代前半(文革前)との事だが、共産党政権下で家政婦がいるのが不思議だった。「酔客」は、酒飲みの出てくる話。剣南春や古越龍山という酒が気になった。「姉妹行」は、ややサスペンスめいている。分田は故郷から徐州まで婚約者に会いに行くが…。「暗い路地」は、上海のある横丁に住む子供達の話。

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王安憶

1954年、南京生まれ。最初は下放体験を描く作家として出発。中篇『小鮑荘』(1985)は、「ルーツ探究の文学」(中国伝統文化に根ざした文学創作)の成果として高い評価を得た。90年代以降は、長年暮らしてきた上海の市民生活を描く作品に定評がある。現在は中国作家協会副主席、上海作家協会主席の要職にあるほか

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