天皇の影法師 中公文庫

猪瀬直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122056312
ISBN 10 : 4122056314
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
追加情報
:
309p 15cm(A6)

内容詳細

大正十五年十二月十五日未明、天皇崩御。その朝、東京日日新聞は新元号は「光文」と報じた…。世紀の誤報事件の顛末。歴代天皇の柩を担いできた八瀬童子とは?最晩年の森鴎外はなぜ「元号考」に執念を燃やしたのか?天皇というシステムに独自の切り口と徹底取材で迫る。

目次 : プロローグ/ 天皇崩御の朝に―スクープの顛末/ 柩をかつぐ―八瀬童子の六百年/ 元号に賭ける―鴎外の執着と増蔵の死/ 恩赦のいたずら―最後のクーデター/ エピローグ/ 巻末特別対談 今、ここにある皇室の危機 VS東浩紀

【著者紹介】
猪瀬直樹 : 1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第十八回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2002年6月末、小泉純一郎首相より道路公団民営化委員に任命される。06年10月、東京工業大学特任教授、07年6月、東京都副知事に任命される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    本書は近代天皇制をめぐる幾つかの小論集です。「天皇崩御の朝に」は、大正の次の元号が『光文』だというスクープを報じた東京日日新聞(現毎日新聞)とこの件で記者を辞めることになった杉山記者を追います。関係者の証言では、当初、光文だったものが、このスクープによって急遽、昭和に変更されたといいます。皇室の面子を考えると、スクープは許さないことは明らかですから、スクープ後に別の元号に差し替えられ、原理上スクープはあり得ない。とすると、このネタには、そもそも報道の価値が無いということになるでしょうが、彼らはなぜ追いかけ

  • =emy= さん

    今度は平成から令和になるのですが、その元号が変わる節目におこった光文事件に興味を持ちこの本を手に取りました。堅実な取材に基づいていて圧倒。あとは八瀬童子の取材も興味深く読みました。ページは多くないのに読むのに時間がかかった…

  • きつね さん

    インタビューや非公式資料を博搜し、天皇制をめぐるマイナーな群像劇を明らかにして行くスタイル。天皇制が古くから様々な虚構と非理論によって支えられてきたことがみえてくる。著者曰く批評やミステリなどをかねた「新製品」らしいが、本質的には、鴎外モチーフの反復。考証学や「かのように」としての天皇制。八瀬村を描いた章は読み応えあり。小説としては、なぜ「私」は語るのか、語ってしまったことで何が起きたのかを盛り込んでほしかった。「へえー」以外の感想が持ちにくい。問いの連鎖の数珠繋ぎ、資料のたらい回しの快楽がある。

  • glaciers courtesy さん

    猪瀬直樹は戦後すぐの1946年生まれだから、天皇にまつらう色々なことが気になって仕方なく、それで何冊もの大著をものにしている。しかし、世代がずっと下がってしまう僕からしてみると、多くの日本人が天皇を自分のアイデンティティの一部として取り込んでいるのは理解できるけど、個人的にはそんなに関心はないなぁ、というのが日頃のスタンスなのである。そういう人間にとっても本書はなかなか興味深い。日本国内という狭い世界生きる自分はともかく、世界と渡り合おうという人達には「日本」即ち「天皇」は避けて通れない話題なんだろうな。

  • mizuha さん

    猪瀬直樹氏のデビュー作。 八瀬童子に惹かれて手に取った。 丹念に資料にあたって書かれている印象で各章の読み応えもあるが、鴎外と元号の繰り返し感は否めない。個人的にはこの視点での興味は広がっていかなかった。予備知識が必要だったかな。

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猪瀬直樹

1946年長野県生まれ。作家。87年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。96年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。07年、東京都副知事に任命される。12年、東京都知事に就任。13年

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