経済学に何ができるか 文明社会の制度的枠組み 中公新書

猪木武徳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121021854
ISBN 10 : 4121021851
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;18

内容詳細

さまざまな「価値」がぶつかり合う、現代の自由社会。その結果、数々の難問が私たちの前に立ちはだかっている。金融危機、中央銀行のあり方、格差と貧困、知的独占の功罪、自由と平等のバランス、そして人間にとって正義とは、幸福とは―。本書は、経済学の基本的な論理を解説しながら、問題の本質に迫る。鍵を握るのは「制度」の役割である。デモクラシーのもとにおける経済学の可能性と限界を問い直す試み。

目次 : 第1部 自由と責任(税と国債―ギリシャ危機を通して見る/ 中央銀行の責任―なぜ「独立性」が重要なのか/ インフレーションの不安―貨幣は正確には操作できない)/ 第2部 平等と偶然(不確実性と投資―「賭ける」ことの意味/ 貧困と失業の罠―その発見から現在まで/ なぜ所得格差が問題なのか―人間の満足度の構造/ 知識は公共財か―学問の自由と知的独占/ 消費の外部性―消費者の持つべき倫理を考える)/ 第3部 中庸と幸福(中間組織の役割―個人でもなく国家でもなく/ 分配の正義と交換の正義―体制をいかにデザインするか/ 経済的厚生と幸福―GDPを補完するもの/ 経済学に何ができるか)

【著者紹介】
猪木武徳 : 1945年滋賀県生まれ。京都大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。大阪大学経済学部教授、同学部長、国際日本文化研究センター教授。同所長を経て、青山学院大学大学院特任教授。著書『経済思想』(岩波書店、1987、日経経済図書文化賞、サントリー学芸賞)『自由と秩序』(中央公論新社、2001、読売・吉野作造賞)『文芸にあらわれた日本の近代』(有斐閣、2004、桑原武夫学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mazda さん

    正直、五感に訴えかける形式の書き方じゃなかったので、読んだそばから抜けていくような感じだった。これに懲りずに、また経済関係の本を読んでみたい。

  • いりあ さん

    猪木武徳が2012年に発表した新書。ガッチガチの経済学に関する本かと思ってましたが、社会学や倫理学など幅広いクロスオーバー的な内容でした。昨今、社会的に取り沙汰されている様々な問題について、経済学だけでは語れないし、逆に経済学を知らないままでも語れない。それだけ純粋な理論よりも実践や色々なものに対する知性が重要だと感じました。この本を理解するには、ある程度の素地が必要かもしれないです。あと、一つ一つの話題の分量が少ないので、気になった部分は別の参考書にあたりましょう。

  • to boy さん

    経済学って金利とかGNP、インフレなどお金にまつわる学問だと思っていたが、本書によりとてつもなく奥深い学問だと再認識。社会科学、倫理学はては哲学まで登場して人の営みの分析、認識をしている。経済学は複雑な人の営みを単純化し論理的に解いていくのだが、結果がそのまま適用できるものではないことがよく分かった。

  • たばかる さん

    挑戦的なタイトルだけれど、内容は人間の幸福に対する経済学のあり方を考察するという広範な分野を含めているためしっくりくる。社会福祉などのシステムは評価しながらも富の争奪競争には疑いの目を向け、より哲学的なコミットメントを模索する。感心したのは、やや古い本だけれど古典派経済学についてのみ語るのではなく経済心理学的なモノ(市場原理は人間意識によって崩されうる)まで論じている点は完成度が高いと感じた。

  • もりの さん

    賢い人と弱い人、ぜひ賢い人に近づきたいな

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