音楽放浪記 世界之巻 ちくま文庫

片山 杜秀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480435699
ISBN 10 : 4480435697
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
追加情報
:
352p;15

内容詳細

クラシック音楽を深く愉しみたいなら、歴史的な脈絡をつけて聴くべし! 古典的な名曲から現代音楽までを整理し、西洋音楽の本質に迫る音楽評論。

【著者紹介】
片山 杜秀 : 1963年宮城県生まれ。思想史家、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。専攻は近代政治思想史、政治文化論。『音楽考現学』『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング、吉田秀和賞とサントリー学芸賞受賞)、『未完のファシズム』(新潮選書、司馬遼太郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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月刊誌「レコード芸術」に「傑作?問題作?...

投稿日:2021/04/13 (火)

月刊誌「レコード芸術」に「傑作?問題作?」というタイトルで連載されていたものを単行本としたもの(吉田秀和賞、サントリー学芸賞を受賞)を、さらに文庫化にあたって「日本之巻」と「世界之巻」にまとめ直したものです。著者の片山氏はCDレーベル Naxos からシリーズで出ている「日本作曲家選輯」を企画している仕掛人であり、日本の近代・現代クラシック音楽について語らせたら右に出る人のいない通です(でも専門は政治学者)。  その語り口は「世界之巻」にも生きており、片山先生が展開する音楽論・演奏論がつまらないはずはありません。  ただ、雑誌記事の「まとめ直し」なので、一貫した息の長い議論でもないし、ひとつの視点から全体を概観したものでもありません。その点で僭越ながら「マイナス1」。  片山先生には、まずは「日本の近代・現代クラシック音楽史」に関する首尾一貫した著作をお願いしたいと思いますが、その先にさらに「世界のクラシック音楽の現代史」に関する著作も、ぜひお願いしたいと思います。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 広瀬研究会 さん

    「日本之巻」が面白かったので「世界之巻」も。高い教養と饒舌な芸風で、クラシック門外漢でも楽しませてくれる文章力がすごい。収められた45編、どれも興味深いけど、『小指の思い出』『ブランキスト、ライヒ?』『譚盾(タン・ドゥン)と中華幻想』は内容も面白く、紹介されている音盤も聴きいてみたくなった。

  • TOMYTOMY さん

    解説にあるように、クラシックオタクに書かれてないのが良い。邪教のように、もはや歴史政治サブカル含めてクラシック音楽のディスクレビューがされている。 そして、ユダヤと中東音楽に焦点が・・

  • SOLVEIG さん

    結構、近・現代の作曲家・演奏家ネタが多くて、付いて行き辛いところもあったけれど、やっぱり面白い。この方の頭の中はどうなっているのだろう? プレトニョフのベト6とアファナシエフの激遅シューマンは聞いてみたいなと。「魔笛」を狂言の口調で《陰と陽》と説く「43 エジプトの王女と日本の王子」はかなりのお気に入りになった。

  • montetsutsu さん

    近現代の作曲家、演奏家のディスク紹介からクラシック音楽の歴史、社会史等縦横無尽に論じる著者の博覧強記ぶりがすごいなと。現代音楽の作曲家に疎い身ではついていけないところもあったけど、聴いてみたくなるものも多かった。サブスクで聴ければいいんだけど。とりあえずミャスコフスキーの交響曲は見つけたので今度聴こうかと。

  • ピンガペンギン さん

    著者の博覧強記の記述が素晴らしい。取り上げられているのが知らない作曲家が多いのに、とても面白い。例えばこんなところ。バルトークを敬愛した間宮芳生が音楽の南北問題という主張をした。バルトーク、自分ら音楽専門家、都市文化の北が、農村、漁村の民俗文化から民謡などを一方的に収奪したんだと考えて反省し、自作で色々試みたがうまくいかなかった。ヨーヨー・マのCD選曲に対アジア市場戦略を読み取った話など。

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人物・団体紹介

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片山 杜秀

1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤ

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