国の死に方 新潮新書

片山 杜秀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106105005
ISBN 10 : 4106105004
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
222p;18

内容詳細

そんなに国を死なせたいのか?歴史はやはり繰り返すのか?リーダー不在と官僚組織の弊害、出口の見えない不況、未曾有の震災と東北の苦境…鬱積する国民の不満を受けとめられない政治は、相次ぐ国難にも右往左往を繰り返すばかり。近年、この国の有り様は、あの戦争前後の混迷に驚くほど通底している。国家が自壊してゆくプロセスを精察し、暗雲漂う現代の「この国のかたち」を浮き彫りにする。

目次 : 民族のトラウマ/ 権力は低きに流れる―猿の群れからファシズムまで/ 国家をわざと麻痺させる―ヒトラーの命がけの遊び/ 権力者の生まれえない構造―明治憲法という自爆装置/ 護憲思想栄えて国滅ぶ―勝手にがんばろう!日本/ 上意下達の徹底と崩壊―ロシア革命からソ連崩壊まで/ 「負け組」が怒り出す前に―国防のための保険数学/ 震災で、近代国家は一時的に死んだ―関東大震災と朝鮮人虐殺/ いかなる非常時にも「社会公衆の安固」を―戦時特殊損害保険/ 舌先三寸と気分の衆愚選挙―普通選挙で国滅ぶ/ 衣食足りずして礼節を知らず―「土の怨念」が生んだテロ/ 東北が叩きのめされた―国内外で捻れる産業政策/ 政党が国民の信任を失う―世界大恐慌と農業恐慌/ 死に体政治に未曾有の国難が迫る―ゴジラが象徴した厄災/ そんなに国を死なせたいのか―半身不随の「国体」

【著者紹介】
片山 杜秀 : 1963(昭和38)年生まれ。思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部准教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(吉田秀和賞、サントリー学芸賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あちゃくん さん

    国家体制がなぜ崩れていくのか、個々の事例を取り上げ考察した一冊。とても刺激的な本でした。ヒットラーやソ連の崩壊、関東大震災や米騒動や太平洋戦争時の日本など、なぜ体制が壊れていくのかが描かれていてなるほどと頷くところが多かったです。関東大震災の地震保険の話や、日韓併合後の朝鮮農地の開墾政策と日本農家との確執など、知らない事実が多かったので、勉強になりました。

  • どんぐり さん

    3.11、敗戦、ゴジラから、原発問題まで、国体を揺るがす「この国のかたち」を切れ切れの文章を寄せ集めて作った本。何を言いたいのかな。

  • ロッキーのパパ さん

    護憲運動や戦前の二大政党時代に対する切り口が目新しく参考になった。伊福部昭やゴジラに対する著者の深い洞察は面白かった。あまりに詳しすぎる扱いでちょっと唐突に感じるほどだった。と思ったら、それらを主題にした本も書いているんだ。同じ著者の『未完のファシズム』も気になるので、時間を見つけて読んでみたい。

  • calaf さん

    特に近代における国家滅亡の歴史論(?)日本は、東日本大震災、あるいは福島第一原発事故の後、滅亡したのか?滅亡間近なのか?それともまだまだ生き続けるのか???答えは書いていないけど...(以下略)

  • キムチ27 さん

    新書を定期的に読まにゃ・・と思って始めた中で、これはかなりのヒット。 現代史は高校社会ではベールに包まれた授業だったし、今でも玉虫色であろうことは推測できるが・・ここに書かれている事は理解できる。 余りに驚きが連続し、紹介しきれない。個人的には「浜松市市会議員選挙」「ゴジラ制作時のエピソード」「保険制度を導入した数学者の見識」が面白かった。 筆者は思想社会史が専門とあるが、3・11以降の無秩序と化している「死に体国家」が朽ちていくのを冷徹な語り口で述べている。

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人物・団体紹介

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片山 杜秀

1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤ

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