山びこ学校 岩波文庫

無着成恭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003319918
ISBN 10 : 4003319915
フォーマット
出版社
発行年月
1995年07月
日本
追加情報
:
15cm,367p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ころりんぱ さん

    学生時代に知っていたけど、読まなかった本。戦後の山村の中学生の作文集。無着先生の生活綴方の実践は教育史の中では有名ですが、なんといっても昔の本、今を生きる者にとっては生活様式や環境そのものが全く違うわけです。それでも、この生徒たちの作品に驚きと感動を感じるのは、より良く生きるためにはどうすれば良いかという究極の問いに生徒たちが真摯に立ち向かっているからです。この生徒たちの育んだ生きる力に心の底から拍手を贈りたいし、心ある先生や仲間との出会いを羨ましくも思いました。最後の答辞では堪えきれず涙が出ました。

  • きいち さん

    ウソ何これ!これこそ本物の、理想のキャリア教育やないか、60年前の実践が、こんなに現代性を持っているなんて、凄すぎる。◇経験を広げて、よく観察する。振り返って、集まった素材を皆に伝わるよう構成して、書く。発表して、討論の上で、次の行動につなげる。だから、書いたものは、生徒一人ひとり全然違う。そうやって、「仕方ない」というあきらめから抜け出した43人の生徒たち。本当に勉強が楽しかった、これからも続けていく、という生徒代表・藤三郎くんの卒業式の答辞に目頭が熱くなる。◇文字にすることの意義深さ。外の世界への窓。

  • まさ さん

    いまから70年程前の山形県の中学生の生活記録。大学生の頃に読んでいたが、久しぶりに文庫版で読み返してみた。日々の生活すらままならない状況ではあるが、抱える問題に真正面から向き合う。それを綴り方(作文)を通して書き記し、自分なりの答えを見つけていく。書くことで考えるし気づく。だれかに導いてもらうのでなく、自分の問いに自分で答える。だからこそ逞しくなるのだろう。

  • gtn さん

    無着成恭が戦後中学校教師として、山村の生徒に、生活苦と格闘する自らの姿を表現する方法を伝授し、それを全国に発信した功績は尊い。だが、生徒の思いは複雑。そのまま無著先生への思慕に繋がっていない場合もある。一つ気になるのが、無著先生の教師時代の写真と近影が作り笑いであること。

  • ロッキー さん

    『君たちはどう生きるか』と同じく中・高生の間に読みたかったし読ませたい本です。戦後の貧しい農村での暮らしを子どもの目線で作文や詩で掲載されている。学校の教育費が払えないだけでなく、一日を生きるために学校を休んで働く生徒たちに無着先生は「いつも力を合わせて行こう」「かげでこそこそしないで行こう」「働くことが一番すきになろう」「なんでも何故?と考えろ」「いつでも、もっといい方法はないか探せ」とこころの教育を指導していく。両親が亡くなって将来に不安を抱えながらも、たくましい作文が書けるのがその成果なのですね。

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無着成恭

1927(昭和2)年、山形県沢泉寺の長男として生まれ、跡継ぎとして厳しく育てられる。師範学校に進み1948(昭和23)年、21歳で同県山元村中学校に赴任。戦後の民主主義教育の実践として展開した「生活綴り方」は後に『山びこ学校』として出版され、全国で大きな反響を呼んだ。1954年に上京し、駒澤大学仏教

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