あの世 この世 新潮文庫

瀬戸内寂聴

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101144399
ISBN 10 : 4101144397
フォーマット
出版社
発行年月
2006年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,188p

内容詳細

僧侶歴30年で文壇の大御所と、臨済宗名刹の副住職で芥川賞作家。年の差34歳のふたりが初顔合わせ。お互いの小説や修行僧時代の秘話から始まった対談は、やがて「愛欲の悩みをどうするか」「不慮の死はどうやって受けとめるか」といった話題に。聖俗の両側から人の煩悩を見つめながら、あの世とこの世を縦横無尽に語り合う。作家で僧侶のふたりがやさしく教えてくれる、極楽への道案内。

目次 : 1 あの世はあるのでしょうか(愛する人に死に別れるくらい、苦しくつらいことはありません/ 「そろそろお迎えですよ」とはなかなか言えません/ 本当に愛している人はみんな死んでしまった/ 地図のない国へ旅立つのは心細いことです/ お葬式の時にこんな文章を読んでもらいたい)/ 2 仏教に入るまでの道を辿る(宗教、宗派を超えて、好きなものは好きなんです/ 信仰生活をしている人にしか、わからないこと ほか)/ 3 お釈迦さまの慈悲と最後の旅について(お釈迦さまこそ完全な慈悲の権化です/ 仏教的な慈悲から男女のことを考える/ 人知れず、遊行のうちにのたれ死にたい/ 自らを拠りどころとせよ、私なんかに甘えるな)/ 4 この世の苦と楽について教えてください(私たちの悩みを聞いてください/ なぜいじめが起きるのでしょうか ほか)/ 5 ふたたび、あの世とはどんなものでしょうか(寂聴極楽ツアーにみんなで行きましょう/ あの世は人間に残された最後の夢/ 祈り、願いが成就する時/ この世は美しい、あの世も美しい)

【著者紹介】
瀬戸内寂聴 : 1922(大正11)年、徳島県生れ。東京女子大卒。’61(昭和36)年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞を受賞。文化功労者

玄侑宗久 : 1956(昭和31)年、福島県生れ。慶應大卒。臨済宗妙心寺派の僧侶。デビュー作「水の舳先」が芥川賞候補となり、2001(平成13)年、「中陰の花」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーちゃん さん

    宗教は何のためにあるのだろう。幸か不幸かこれまで真剣に考える機会なく生きてきた。先日父が急逝した。あまりに突然の出来事で、未だ受け入れることが出来ないでいる。不意に襲ってくる抗いようのない悲しみや寂しさ後悔に、何かすがるものを求めずにいられない。死者を、生者を慰める物語を探さずにはいられない。「なぜあるのか」は分からない。ただ仏教の教えがあってよかった、そう思った。

  • なるみ(旧Narumi) さん

    話でしか聞いたことがない、ネットで調べても情報が私には探せない、理趣経についてお二人が語られているのにびっくりな一冊でした。寂聴さんが、12歳が4歳を殺めた件につき、12歳は地獄へ、4歳は天国へ行き、次こそ素晴らしい生まれ変わりを、とスパッとおっしゃるところに凄みを感じました。

  • さっちも さん

    「この世は美しい、人の世は甘美だ」と言いきる寂聴さん。私も是非、そう思って人生を総括できるようになりたい。この本は人の世の苦難をのりこえ、うまく生きるための指南書になっている。「うまく」は悪いように思えるかもしれない。しかし、無常を標榜する仏教は永遠や絶対の真理に到達し得ない。そのため、宗派が違う二人は、真実をめぐるバトルをするのではなく、違う宗派や宗教の考え方を引き合いにだし、この考え方は素晴らしい、ここが使えると仏教徒ならではの対談になっている。寂聴小説の良き評論にもなっている。

  • ミナコ@灯れ松明の火 さん

    表紙を見ただけで既に慈悲スペシウム光線受けまくり。こんなにも生きづらい世の中だから「あの世」の存在を感じることで救われることもある。本当にあるかどうかはさておき、生きる人たちが生きやすくなるために必要なものなんだなあ。おふたりの会話をもっともっと感じていたかった!

  • Mihoko さん

    あの世があるのかないのか!あるかないかは誰にもわからないけれど、あると思えればこの世が少しだけ生きやすくなる。私は、あの世をどう捉えるか!を再考する機会になりました。

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人物・団体紹介

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瀬戸内寂聴

1922年徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で第2回女流文学賞受賞。73年得度、筆名を晴美から法名の寂聴に変更。92年『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞、96年『白道』で第46回芸術選奨文部大臣賞。2001年『場所』で第54回野間文芸賞受賞。06年度文化勲章受章。11年『風景』で第3

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